私が見ている、セカイのこと。

日常に素敵な物語を。

キミとひとりごと

2020-06-27 10:42:00 | 日記



キミは、もうきっと僕のことなんて

覚えていない。


僕はキミのこと覚えているのに、

キミはそんなことすら知らない。


でも、キミが抱えていたものを

僕は同じように気づかなかった。



綺麗な光が僕を夢の世界へと誘う。

でもそれは、あくまで僕の空想。

キミにとっての矛盾も僕の前では

美しい物語となる。


この先もキミと気持ちが通うことはないんだね。


僕たちは、もう他人なのかな?


その答えは誰に聞けばわかるのかな?


キミ?それとも僕?


「蛍になりたいな〜」

独り言のように、遠い願い事のように

君は言うから僕は無責任なことを言った。


「なれるよ」


でも、キミは笑うから、何も疑わなかった。


どうして僕に教えてくれなかったの?


キミが隣にいないなら、僕だって蛍になりたいよ



でもキミのことを忘れてしまうくらいなら

僕は人の皮を被った、何かでいるよ。


キミは、寂しそうに笑った。


「また来年」

あえて意地悪を言ってみたけれど

結局、どれがキミなのかわからなかった。


「もう、戻れないよ」


頭の中で囁く彼女に、僕は呆れたように言った。


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私も亡くなった祖母に、

ひとりごとを話すときがあります。


でもそれを「ふたりごと」だと信じています。