
クレジットにグループ名やシンガー名の表記がないこの盤は、ソリッド・ステイトの81年リリースのものの裏の面となる。録音は75年となっていて、逆の面は81年の録音だから、ソリッド・ステイトがリリースに合わせて古い録音をくっつけて出したのだろう。しかしながら内容は断然こちらの75年録音が優れている。アイヴォリー・ジョー・ハンター制作のミッド・テンポのデトロイト・サウンドに、ハイテナーのヴォーカルとバリトン・シンガーが重なり合うグループ・ソウル。スタイルといいサウンドといい、70sソウル・ファンには歓迎される内容だと確信する。それからこのソリッド・ステイトとは、ダイナミックスの元メンバーらによって作られたグループときく。思えばこの曲は75年録音、まだダイナミックスが存在した頃。益々興味深く耳を傾けたくなるものだ。