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茨城県南を中心に活動しているジャズビックバンドです

12/23曲目解説①

2006年12月18日 10時45分08秒 | コラム
12/23のコンサートのプログラムは下記の通りです。


・Take the “A” Train
・How High the Moon
・When We're Together
・Too Close to Comfort
・Blue Skies
・Through the Fire
・Loop360
・Session Samba
・Twinkle Twinkle Little Star
・White Christmas
・The Christmas Song
・Black Orpheus
・Until We Love

これから毎日、曲の一部を解説して行きたいと思います。
ご興味をお持ちになられた方、ぜひご来場下さい!!

【Take the “A”Train】

ジャズといえばこの曲!!という印象をお持ちの方も多いと思います。街でもTVでも良く流れていますね。映画「スウィングガールズ」でもやっていましたね。

デュークエリントン楽団のテーマ曲ともいえる有名なナンバーですね。1941年作曲(第二次世界大戦中ですね)。実際に作曲したのは、エリントン楽団に多数の曲を提供していたビリー・ストレイホーンという方です。

まずデューク・エリントンですが、1899年(日本では明治時代の後半)ホワイトハウスの執事の子として生誕、幼少からピアノを始め、高校時代からピアニストとして活動。同時に音楽教師に作曲を学びました。1916年にピアニストとしてデビュー。1927年にニューヨーク・ハーレムの高級クラブ「コットンクラブ」と契約。1930~1940年代(昭和初期)にかけてピアニスト・バンドリーダー・作曲家として活躍しました。音楽界におけるアカデミー賞であるグラミー賞を9回獲得。1969年にはニクソン大統領より自由勲章が贈られました。1974年に亡くなりました。

他に有名な曲は、「サテンドール」、「キャラバン」、「スウィングしなけりゃ意味ないね」等々・・・多数。作曲家としても20世紀を代表する偉大な芸術家だったと評価されています。

ハーレムとは、ニューヨーク・マンハッタンのセントラルパークの北側にある地区です。アフリカン・アメリカンが多く住む地域で、黒人文化の中心地です。近くにコロンビア大学がありますね。1920年代はハーレムルネッサンスと呼ばれた時期で、上記のコットンクラブやアポロ劇場で黒人文化・ジャズ・ブルースが持て囃された時代でした。ただ、観客の多くは白人富裕層だったそうですが・・・。

この曲のモデルとなった列車ですが、ニューヨークで一番最初にできた地下鉄のことなのだそうです。だからアルファベットの最初の文字を取ってA列車というわけです。地下鉄A線は、マンハッタンを南北に走る線です。ウエストビレッジやタイムズスクエア、リンカーンセンター、セントラルパークの西側を通って行く電車だそうです。

本当は歌詞がありまして・・

You must take the "A" train
To go to Sugar Hill way up in Harlem
If you miss the "A" train
You'll find you missed the quickest way to Harlem

Hurry, get on, now it's coming
Listen to those rails a-thrumming
All aboard, get on the "A" train
Soon you will be on Sugar Hill in Harlem

この曲は「Aトレインに乗ってボス(エリントン)の住んでいる地区(
ハーレムのシュガーヒル)に行こうぜ!!」という内容の曲なのだそうです。

では、楽しいニューヨーク地下鉄の旅を・・・。
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