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香港系の家庭教会が取り締まり対象に

2019-11-14 21:48:55 | 賛美の心

 香港で民主化推進の抗議運動が続く中、中国共産党は「暴動防止」を口実に中国本土の家庭教会を閉鎖する動きを強化している。

信者が聖書を手に持っている。家庭教会を襲撃するとき、警察が必ず没収するものだ。

 香港の民主化運動を支持し、大勢のキリスト教徒もデモを行っている。民主主義の精神が広がり、中国本土の信者たちに影響を与えるのを防ぐため、中国共産党 は香港からの訪問者を厳しく管理している。

 8月11日、中国南東部、雲南省大理州で、香港からの出資で建てられた家庭教会に政府当局が強制捜査に入った。教会関係者のうち2人は香港から来た宣教師であり、そこで開かれる集会には香港人が頻繁に出入りしていた。

 会衆によると、公安局と民族宗教局から30人ほどの職員が会場に押し入り、信者全員のID情報と携帯電話を登録したという。そのうち10人いた香港住民は写真も撮られた。教会の聖書と讃美歌集は1冊残らず没収された。

 警察は民主化推進の抗議運動に言及し、現在は香港の「特別時期」であるため、特別行政区の住民10人以上が中国本土に集まっている場合は登録が必要だと言い張った。

 警察は教会関係者3人(2人は香港出身者、1人は地元住民)を警察署に連行し、携帯電話を取り上げ、1人ずつ別々に尋問を行った。

 会衆の報告によれば、警察は香港人2人に今後集会を行わないように命じ、従わなければ強制送還すると告げたという。そしてWeChatメッセージプラットフォーム上の教会のプロフィールの取り消しと、他の信者たちと交流を保つ機会になっている聖書研究グループの解散を要求した。

 事件の後、地元の教会関係者は教会の財政について何度も質問を受けた。9月初旬には再び逮捕され、半月間、拘束された。同じ月に、香港から来ていた教会関係者2人は香港に戻った。

 「ここに留まっていたら、さらに厳しく処罰されたかもしれません」と、会衆の1人は言った。

 地元の民族宗教局の職員たちは、集会所の家主にも圧力をかけ、教会に部屋を貸すのを止めさせた。そのため、信者たちは二度とそこで集会を開けなくなった。

 「上層の人たち、中国共産党の指導者たちは皇帝にでもなるつもりでしょうか。市民をかしずかせ、奴隷として働かせたいんですよ」と、ある信者は言った。政府の教会に対する扱いに憤慨していた。

 香港の民主化運動の影響が中国本土の住民に及ぶのを防ぐため、中国共産党は「不安定」とみなす団体に対する規制を強化している。その矢面に立っているのは信仰を持つ人々だ。家庭教会を取り締まるのは、「香港の暴動」が制御不可能な影響をもたらすのを防ぐためだ、といくつかの地域の政府職員は主張した。

 9月8日の午前7時、中国東部、山東省滕州市轄の張汪 鎮 のある 村 で、家庭教会の集会所に強制捜査が入った。鎮政府職員は信者に対し、香港で「暴動」が起きており、「緊張」状態にあるため、集会を止めるように命じた。職員はさらに信者たちのID情報を登録し、村の党書記と村長には免職処分をちらつかせて、二度とその場所で集会を行わせないよう言い渡した、

 同じ日の午前10時過ぎ、職員らが再び会場に来て、信者たちに出て行くように急かし、2、3人の集まりも禁じることを告げた。再び集会が開かれれば、彼らは拘束されるという。

 山東省乳山市轄の乳山口鎮政府のある職員は、8月に政府上層部による会議が行われ、その間に地元の職員は家庭教会を閉鎖する取り組みを強化し、香港の「暴動」に影響を受けた「悪人が面倒を起こす」のを防ぐよう命じられたことを明かした。

辛露による報告

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