いのちの源

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断食と祈りでは教会の荒廃を解決できない理由

2019-06-24 20:00:00 | 賛美の心

  ここ数年の間、リン・ケは教会を活気付けて兄弟姉妹ならびに自分自身の信仰を強めるために数えきれないほど断食を行い、そして祈りを捧げました。にもかかわらず、彼女は主の存在と御導きをずっと実感できずにいます。彼女はどうして神が彼女の祈りを聞いてくださらないのか理解できませんでした。彼女の断食と祈りに敬虔さが足らないということでしょうか?

  リン・ケはこの断食と祈りの問題について困惑したまま、川岸のパビリオンの中に座ってぼんやりと空を見つめていました。彼女は同僚のシャオ・ジンに2回呼ばれてやっと気が付きました。

  心配するシャオ・ジンに対し、リン・ケは苦笑して答えました、「ここ数年、私の通う教会の状態が悪化しているんです。私自身もとても弱気になっています。今回なんて断食と祈りを4日も続けて行ったんですよ。にもかからわず、私の状態は全く改善していません。私には神の御旨を感じることができないと、常に感じています。私の断食は敬虔さに欠けているのでしょうか、それとも主は私の信仰を試しておられるのでしょうか。今、私は心弱く、間違いなく主の期待に応えることができていないのです。」

  シャオ・ジンはこう答えました、「リン・ケさん、私たちが断食をして、祈りを捧げて、教会を活気づけてくださるよう誠実な気持で神にお願いしても、どうして神は聞いてくださらないのか疑問に思ったことはないですか?神の御心は何をお望みなのでしょう?神が頼もしい御方であることは誰もが知っています。神の御旨に従って祈りを捧げ、かつ神の定めを全うしてさえいれば、神は御耳を傾けてくださります。しかし、神の御旨に従って祈りを捧げるということが必須条件となっています。これができないと、どれだけ断食して祈りを捧げるかに関わらず、私たちが誠実であったとしても、苦しんだとしても、神は御耳を傾けてはくださりません。今現在、教会の荒廃は1箇所や2箇所だけで起こっているわけではありません。むしろ、宗教界全体がこの問題に直面しているのです。これはそれに神の御旨があることを示しています。第一に、私たちは教会が荒廃する根源を明確に突き止める必要があります。神の御旨は何なのか?そうしなければ、私たちは絶えず断食したり、祈りを捧げていても、答えが見つからず、最終的には霊的に窶れてしまうでしょう。」

  リン・ケは困惑した様子で聞きました、「教会の荒廃についてですが、どうやって神の御旨を求めればよいのですか?」

 

  シャオ・ジンは答えました、「その点に関しては、聖書を読んでいた時にこの御言葉を見つけたんですよ、『また不法がはびこるので、多くの人の愛が冷えるであろう。』(マタイによる福音書 24:12)。『主なる神は言われる、「見よ、わたしがききんをこの国に送る日が来る、それはパンのききんではない、水にかわくのでもない、主の言葉を聞くことのききんである。」』(アモス書8:11)。『「わたしはまた、あなたがたのすべての町であなたがたの歯を清くし、あなたがたのすべての所でパンを乏しくした。それでも、あなたがたはわたしに帰らなかった」と主は言われる。「わたしはまた、刈入れまでなお三月あるのに雨をとどめて、あなたがたの上にくださず、この町には雨を降らし、かの町には雨を降らさず、この畑は雨をえ、かの畑は雨をえないで枯れた。」』(アモス書4:6-7)。今現在、窃盗や不倫といった無法な出来事の発生が増えつつあります。牧師、長老、そして著名な説教師でさえ戒律を守れていません。彼らは自分たちの地位を上げようと聖書の知識について説教するだけであり、兄弟姉妹たちから尊敬されようと自分たちの証言をするのです。彼らは基本的に神の称賛も、証言もしません。彼らは神に仕えるふりをして、実際にはただ単に私たちの兄弟姉妹に対して権力を振るっているだけなのです。彼らはかなり以前から主の道を逸脱しており、神から拒絶されています。このような人々が神に仕えていて、教会が荒廃しないはずがないのです。更に、私たちは今現在終わりの日を生きています。これは主が再臨なさる重大な時期です。神が既にまた新たな働きをされ、聖霊の働きが移行し、私たちが神の足跡を辿れていないために暗闇に取り残されてしまったということはあり得る話しです。これは律法の時代末期に似ています。ユダヤ教の指導者たちはヤ―ウェの律法に従わず、神を崇める心を持っていませんでした。彼らは人間の仕来りにのみ従っていたのです。彼らは神の戒律さえも捨て去ってしまい、完全に神の道を逸脱してしまいました。彼らは神殿を家畜の売買やお金の両替を頻繁に行う ‘盗人の巣’ としてしまったのです。これは次第に神殿の荒廃を引き起こしました。これが、教会が聖霊の働きを失った一番の理由でした。そして、主イエス様が新たな働きをしに来られました。当時の人々は、再度聖霊の働きを得て、かつその平安、喜び、そして素晴らしさを授かるために、神殿を去りイエス様の働きを受ける必要があったのです。」

  リン・ケは驚いて言いました、「あなたは、現在起っている教会の荒廃は律法の時代末期に起こったことに似ていると仰っているんですね。主の道を逸脱した牧師と長老たちは、ずっと前に神から拒絶され、聖霊の働きを失ってしまったと。さらに、神は新たな働きをするために既に来臨されているということはあり得ますか?」

  シャオ・ジンは言いました、「そうですね、はい。それは間違いなくあり得ます。私たちは教会の最近の状況を良く認識しています。教壇の上では牧師たちがいつも陳腐な説教ばかりをして、教壇の下では信者たちが絶えず噂話しをしています。これでは兄弟姉妹たちがただ単にのんびりと談話しているようなものです。若者たちは時計を気にしてばかりで、年寄りは居眠りをしながらいびきをかいています。集会は夜の7時に予定されているのに、人々は8時まで来ません。9時になってもまだ遅れてくる人たちがいて、集会が終わると可能な限り早々と帰って行きます。聖霊がまだ教会で働いていたとしたら、このような状況が起るでしょうか?牧師と長老たちはパリサイ人の道を歩んでいるのです。彼らは神に抵抗する道を兄弟姉妹たちに歩ませようとしています。最終的に、彼らは神に見捨てられ、排除されてしまうでしょう。神が働きをされなければ、私たちがどれだけ断食をして、祈りを捧げても、全く効果がないのです。」

  シャオ・ジンはこう言った後、タブレットを開いて次の言葉を読みました:「『神はこの事実を成し遂げる。彼は全宇宙のすべての人々を彼の前に迎え、地上の神を礼拝させる。他の場所での神の仕事は終わり、人々は真理の道を求めなければならなくなるだろう。それはヨセフのようだ。みな食べ物を求めて彼のもとを訪れ、頭を垂れた。彼は食べ物を持っていたためである。飢饉を避けるために、人々は真理の道を求めなければならない。宗教界全体が飢えており、今日の神のみが、人の喜びのために提供される、枯れることのない生ける水の泉であり、人々は彼のもとに来て彼を頼るだろう。』(「千年神の国は訪れた」より)。この節より、宗教界は現在深刻な霊的飢餓状態にあることが分かります。神の御旨は私たちが神の現在の御言葉と働きを積極的に求めることであります。そうすれば、私たちはいのちの生ける水の泉を見つけることができ、こうしてのみ聖霊の働きを得ることができます。私たちは現在、預言の中で説明されている水なき状態にあるのです。私たちの最優先事項は聖霊の働きが宿る教会を見つけることであり、そうせずに消極的に待機したら、私たちはしなびて滅びてしまうでしょう。」

  リン・ケは溜息まじりに言いました、「あなたの仰っていることは聖書の内容と合致しています。これを聞いて、ヨハネの黙示録に記されたこの節を思い出しました、『小羊の行く所へは、どこへでもついて行く』(ヨハネの黙示録14:4)。教会の荒廃には実に神の御旨が込められているように思えます。現在、娑婆世界は不穏で不安定な状態にあります。災害の発生がどんどん増えています。様々なしるしにより、主の来臨の預言が成就していることが分かります。これが事実であるなら、聖霊の働きが宿る教会を積極的に探し、調査することを最優先すべきです。しかし、子羊の足跡はどうやって探せばいいのでしょうか?」

  シャオ・ジンはこう答えました、「ヨハネの黙示録に書かれたこの節を覚えていますか?『耳のある者は、御霊が諸教会に言うことを聞くがよい。勝利を得る者には、神のパラダイスにあるいのちの木の実を食べることをゆるそう』(ヨハネの黙示録 2:7)。そして、ヨハネによる福音書にはこう記録されています、『わたしには、あなたがたに言うべきことがまだ多くあるが、あなたがたは今はそれに堪えられない。けれども真理の御霊が来る時には、あなたがたをあらゆる真理に導いてくれるであろう。それは自分から語るのではなく、その聞くところを語り、きたるべき事をあなたがたに知らせるであろう。』(ヨハネによる福音書 16:12-13)。この節から、主がついに再臨される時、主は教会に語りかけられ、私たちが救いを得て堕落から抜け出せるようにしてくれる真理の全てを私たちにお話しくださることが分かります。主はまた、全ての奥義、預言、そして人類の終着点を明らかにされるでしょう。神の足跡を求めて主の再臨をお迎えすることを望むのであれば、私たちは聖霊の最新の御言葉がある場所を探し、終わりの日の神の働きについて行く必要があります。その時初めて、私たちは終わりの日に神が表してくださる真理の糧を手にすることができるでしょう。教会が荒廃する根源はこのようにして解消されるのです。」

  リン・ケは嬉しそうに言いました、「ああ!私は人生の大半を通して聖書を読んできているのに、どうしてこの奥義について読んだことがなかったんでしょう?神は再臨なさる際には私たちを養うために更なる真理を表すと、かなり前から仰っておられたことが分かりました。これはヨハネの黙示録に書かれたこの預言を成就しているのではないでしょうか:『彼らは、もはや飢えることがなく、かわくこともない。太陽も炎暑も、彼らを侵すことはない。御座の正面にいます小羊は彼らの牧者となって、いのちの水の泉に導いて下さるであろう。また神は、彼らの目から涙をことごとくぬぐいとって下さるであろう』(ヨハネの黙示録 7:16-17)。神の御座から生まれるいのちの川から流れ出る水だけが教会の荒廃と私たちの霊的な飢えを完全に解消してくれるように思われます。これらの問題は祈りや断食では解消できないのです。主に感謝します!」

  リン・ケはやっと問題の解決策を手にしました。彼女は沢山苦しむほどに断食をし、祈りを捧げていましたが、それでも神の御心を把握できずにいました。しかしその辛い日々はやっと終わりを告げたのです。薄明が彼女の体を照らし、全てが美しく見えました。


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