スポイチ編集長日誌

最近はGTAオンラインの攻略ばっかりです。
日付そのままで修正・追記したりします。

ベンチャーの業容拡大期における地雷人材の見抜き方

2014年03月08日 | その他
ベンチャーが起業してからある程度の利益を出せるようになり、そろそろ事業拡大を…という段になってくると、新たにやらなければならない業務も増えてきて、いつまでも経営メンバー自らが雑務等に駆け回っているわけには行かなくなってきます。
具体的には新規の採用活動だったり、役所や関連団体への書類提出、新しい取引先や関係先とのやり取りや、新規顧客開拓のための営業活動など多岐にわたります。

そのような場合には、新たに人材を採用することを検討することになります。
こういう場合、新しい人材に対してまず真っ先に求められる能力としては、海の物とも山の物ともつかないが、会社にとって何かすごい金脈を見つけてきてくれるかも…という「確変」率よりも、多忙な経営者(創業家)に代わって、日常の事務仕事でも他社や関係先との関わりであってもそつなくこなすという能力でしょう。

ところが、そういう場合に採用する人材を選考するための指標として、多くの経営者が「学歴」や「偏差値」に頼って失敗します。
そして、飲み会やインターネットなどで、「今度採った新人は一流大学卒なのに使えない!」「簡単な事務仕事すら満足にこなせない!」などと愚痴ることはもはや珍しくもない光景です。

多忙な経営者に代わって事務仕事やルーチンワークをそつなくこなしてくれることを期待される人材に要求される能力は、端的に言えば、「次」に要求されることを予測して行動ができるか否か。もっと簡単に言えば、「気が利くかどうか?」これにつきます。
最近では「コミュニケーション力(コミュ力)」なんて言われているものも、つまるところはこれです。

逆に言うと、このようなケースにおける採用活動において最も避けるべき、すなわち地雷人材としては、「慎重さ・注意力が欠如した人」とか「『次にやるべきこと』を読んだ行動ができない人」「気が利かない人」「観察力がない人」ということになります。
そういう人材をごく簡単に見分ける方法が、実はあるのです。
それは以下の3つ。

・携帯電話をガッシャーンと落とす
・自動改札機にガッシャーンと引っかかる
・ドアをバッターンと閉める


上記のような行動を示す者は、今回のような目的で採用する人材としては適性が低い確率が非常に高いと言えます。

一応、念の為に書いておくと、こういう特徴を示すからといって必ずしもダメ人材・ダメ人間だというわけでは決してなく、単にこういう場合に採用するべき人材としては向いてないってだけのことです。

では、以下にその理由を説明しましょう。


●携帯電話を派手に地面に落とす
会社説明会の最中や面接中だけでなく、会場への移動中などに携帯(スマホ)を地面に取り落として、派手に「ガッシャーン!」という音を立てている者は、今回のような場合に採用する人材としては、不向きまたは地雷である可能性が高いと言えます。
むろん、怪我や障害により物をうまく持てないとかの理由があれば致し方ありません。
しかし、現代において重要な、まして仕事でも使うともなれば会社の情報を持ち歩くことにもなるような道具をうっかり取り落とすなど、本来あり得ないことです。
かつてソフトバンクが「スマホは現代ビジネスマンにとっての刀!」と宣伝して失笑を買ったことがありましたが、侍が刀を取り落とすなどということは、あってはならないことなのです。携帯を地面にポロポロ落とすような者は、いずれは重要な書類や会社のお金や備品、大切な取引先との契約、最終的には企業の信用をも落とすことにもなりかねません。
ええっ?携帯を落としただけで地雷呼ばわりは酷い?では皆さんの小中学校時代を思い出してください。授業中やテスト中に、筆箱を机の上からガッシャーン!ガッシャーン!と落としていたのはどんな子たちでしたか?……納得していただけましたでしょうか。


●自動改札機にガッシャーン!と引っかかる
または、自動改札機の直前に来てから慌てて乗車券を取り出そうとして自動改札機の前に立ち止まってマゴマゴする。
自動改札機に引っかかるには、乗車券の金額(残額)が足りない、乗車券の押し方(入れ方)が悪いなど、いくつかの理由が考えられます。
では自動改札機に何度も引っかかるような人たちには、どのような性向が考えられるでしょうか。
「日常的に何度もやっているはずの動作が満足にできない」「乗車券の運賃(残額)を自分で把握していない」「『次』に要求される動作を考えながら行動していない」「注意力が低い」……等々。
これだけ見れば、「自動改札機に引っかかる」ような人は、特に「お金」を扱う仕事や、期限(納期)のある仕事に向かないだけでなく、もはやあらゆる採用活動において忌避されそうです。


●ドアをバッターン!と閉める
面接会場などで、ドアを閉める時に手を添えずに「バッターン!」とド派手な音を立ててしまう人は、単純に注意力が低いと言えます。これがもし隠密作戦中であったなら、施設内にアラートが響き渡ってもうアウトです。

上記のような行動を応募者がとるかどうかは、会社説明会場や面接会場、最寄り駅の改札などで簡単に観察できます。また、面接会場のドアのクローザーの抵抗を抜いておけば、手軽に「手を添えないとバッターンと閉まるドア」を用意できます。
…かと言って実行する企業は無いと思いますが。


ベンチャー企業の経営は基本的には少数精鋭で行かなければならず、採用活動で失敗できない発展初期のベンチャーにとっては、海の物とも山の物ともつかない人材を採用することはリスクが大きすぎます。
ベンチャーの創業メンバーとしては、上記のようなNG行動を示す人でも成功できるのかもしれませんが、それはその人の一芸が業務で要求される方向にピタリとはまっていたから成功したのであって、もしもはまっていなければ会社自体が消えていただけなのであって、ある種の生存バイアスと言えます。

大企業ならばこういう人材であっても「大化け」「確変」「覚醒」の可能性に期待してとっておく(飼っておく)という余裕がありますが、もはやそういう余裕さえも無くなってしまったのが現代の日本社会であると言えます。

上記のような特性を示す人にとっては大変に生きにくい時代であるとも言えますが、少なくとも業務としてそういう才能を要求されるような業種(職種)にはうっかり就かないというだけでも、「生きづらさ」はぐんと軽減されるはずです。

もっとも、経営者が話の種、あるいは学歴コンプレックス解消(ルサンチマン)のためだけに、「使えない高学歴(東大出身者等)に悩まされてる俺マジつれーわ」という状況を作ること自体を目的として、故意にこのような人材を採用する場合もあるので、高学歴だけど携帯をよく落っことすとか自動改札によく引っかかるという人は気をつけましょう。



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