スポイチ編集長日誌

最近はGTAオンラインの攻略ばっかりです。
日付そのままで修正・追記したりします。

中国スモッグの流入は事前に予測できる

2013年02月05日 | 社会
中国から流れてきた大気中の汚染物質の濃度が日本各地で上昇していることを、マスコミは今頃になって報じている。
とくに問題になっているのは「PM2.5」というもので、微小粒子状物質と表記されますが、実はこいつの詳しい影響はまだよくわかってません。

実際に日本各地で大気汚染が観測されて初めて騒ぎになったように見えますが、汚染気流が日本に到達する数日前から、ネットの一部では既に指摘がされていました。

環境中の汚染物質の濃度を発表するモニタリングサイトや、中国大陸からの汚染気流の流入パターンを予測するサイトはいくつかあります。

SPRINTARSエアロゾル予測(簡易版)
http://sprintars.riam.kyushu-u.ac.jp/forecastj.html


環境省大気汚染物質広域監視システム(そらまめ君)
http://soramame.taiki.go.jp/


中国からの汚染気流の流入予測は、上のリンク先の「大気汚染粒子」のページで見ることが出来る。

今のところ、中国大陸上空は「常に」汚染物質で覆われている状況なので、中国大陸の気流が日本に流れてくるということは、すなわち日本にも確実に汚染物質が流れてくることを示す。だから、汚染物質の濃度が上昇する日時をある程度正確に予想できる。もちろん日本に到達する途中で濃度はある程度薄れるが。

簡単に書くと、上のサイトの「大気汚染粒子」のアニメーションで中国大陸からの気流が流れ込んだ日時には、下のサイトで「PM2.5」の濃度が上昇していることがはっきり見て取れます。
つまり、中華スモッグが来る日は予測できるのです。

しかし、2011年の福島第一原子力発電所事故後の放射性プルーム放出による「プルーム通過」時における各地の放射線量急上昇、およびその後の降雨時の「放射性物質の降着」時を思い起こせば分かるとおり、このような場合、事前予測データがあっても、マスコミは「事後」にしか報道しない。

「どこそこで空気中の汚染物質の濃度が上がっていたことがわかりました。」
それだけです。

事前にどこそこの地域で汚染濃度が上がると思われる、などと報道して、万一パニックを引き起こしたりしたら、良識派を気取る人々からここぞとばかりに非難されますし、それに現代という時代では、危機を煽るよりも、冷静なフリをした判断停止のほうが賢く見えるってもんですしね。
しかしながら、先の福島事故の時も、今回も、「デマを流すな」「危険を煽るな」「冷静に」などと書きながら、自らは部屋に閉じ籠もって空調も止めていたような者は必ず居る。1F事故の初期の頃、テレビで「安全です!大丈夫です!」と連呼しておきながら、職場へ戻るや換気のために窓を開けようとした人を色をなして制止した御用学者が居た…なんてな話も聞いてますからね。

私はというと、中国はともかく、日本の今のこの程度の汚染状況で「ただちに影響」が出るとは思いませんが、現代は日本中がスモッグに慣れっこだった時代と異なり、「科学的に汚れた空気」への耐性が無い人が多数です。
今後、春に向かって中国からの汚れた大気は繰り返し日本へと流れ込んでくるでしょう。中国の大気汚染がいつまで続くのかさえ、全く未知数です。よって、わずかな汚染とはいえ、今後繰り返し吸い込み続けることで、もともと肺や気管支の弱い人にも全く影響が無いなどとは私はとても言えません。将来、喘息を悪化させたり、アレルギー等の発症のトリガーになることはあり得る。だが、仮にそうなったところで「因果関係」がはっきりするのはさらにそのずーっと先だ。

別に「(゜ε゜)キニシナイ!!」という人は普段通りの行動を続ければいいし、それですぐどうなるってこともないでしょう。
ただ、事前に来ることが分かっているのにノーガードで居ながら、後になって「政府がー」「マスコミがー」とか言うのもなんだか20世紀的光景かもしれません。

私の場合、今までの人生における長期入院がすべて肺がらみということで、その中には人生を大きく変えられてしまったものもありますんで、出来る限りの防御はしたいと思っています。
んで、匿名掲示板では「危険を煽るなー」「高度成長期のほうが酷かった」「中国だけを批判するのはどーたらこーたら」「放射脳必死だな」とか書くの。あ、でも俺アク禁だったわ。残念。



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