スポイチ編集長日誌

最近はGTAオンラインの攻略ばっかりです。
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ブラック企業で毎朝30分前に出社して新聞を読んでた結果

2014年04月04日 | 社会
毎年この時期になると、どこかのオッサンブロガーとか、どっかの企業のCEOとかが「新入社員は毎朝定時30分前に出社して新聞を読むべし」みたいなことを偉そうに書いていたりするわけで、大変に鬱陶しい季節がやってきたことが実感されますね。

すべては企業の風土による
新人が毎朝早く出社して新聞を読むのは、別に新聞を読むこと自体が目的じゃなくて、毎朝早く出社して新聞を読んでいる自分の姿を、上の偉い人に見せつけることによって、あいつは真面目そうだな、仕事ができそうだな、信頼できそうだなという印象を与えることによって、同期に差をつけようってことですよね?
読めと言ってるのがわざわざ「紙の新聞」なのも、これが見ているのがスマホとかPCの画面だと、老人達は「遊んでいる」としか思わないから…ってのもあるんだろうなということは容易に推測できます。

だけどさあ、いくらそんな「アピール」をしたって、そのことをちゃんと「見ている」人がいて、さらにそれを「評価する」企業風土が無ければ、そんなの自体になーんの意味もないよ。

ブラック企業で朝早く出社すると…
とくにブラック企業では、社員の働きをまともに評価するような体制も文化も存在していないことが多いため、「毎朝真面目に30分早く出社する」ような新人社員は、新聞なんか広げる間もなく次々と雑用を押し付けられて便利にこき使われるだけの存在になります。
いや、雑用係にさせられるだけならまだマシで、ブラックな社の行状に対して朝からひんぴんとかかってくるクレーム電話に対して、まだ出社していない担当者の代わりにクレーム処理をさせられたり、あるいは必ず居る「朝早く出社すること自体が唯一の存在理由になっている上役(たいてい一人二人は存在する)」から、自分と関係ない他の社員がやらかしたミスについて延々と注意を受けたり(上司はただ説教という行為で鬱憤を晴らしたいだけなので、説教の相手は誰でもよい)と、ろくなことがありません。
こういう話をすると、ホワイト企業にお勤めの真面目な人とか、とても優秀な先輩社員や上司に恵まれて仕事をしているような幸せな人は、「顧客からのクレームや上司の説教は成長のチャンスだ!ありがたく拝聴しておけ!」とか言い出すんでしょうけど、あのな、ブラック企業に寄せられるクレームとかブラック社員がやらかすミスって、あまりにも低レベルすぎて、成長の機会どころか笑い話の種にしかならないレベルなんだよ!

DQN系ブラックでは、「新聞なんか読む奴は敵!」
さらに、いわゆるD(略)N系ブラック企業では、運良く新聞を広げることが出来たとしても、社内で新聞なんか読んでるような新人は「新聞読んでるなんて生意気だ」「インテリ気取りですかしてる」「アイツ、上から目線じゃね」とか陰で悪口言われて目の敵にされます。
そう、DQN系ブラック企業においては、社内で読んでて許されるのはスポーツ新聞とマンガ雑誌だけです。

社内を見回して「企業風土」を把握せよ
このように、企業の文化のレベルによって、朝早く出社して新聞なんか読んでいると、とたんに災厄に見舞われる企業も存在しますので、新入社員の方は、まずは前後左右を見回して、自分の会社が「朝早く出社して新聞を読む」ような行為を、ちゃんと「真面目なフリをする、姿勢を見せること」として評価するような企業風土があるかどうかをちゃんと観察しましょう。
上述の通り、この企業風土を無視していては、いくら朝早く出社して新聞を読んでいても、ブラック企業では単なる怒られ役・雑用押し付けられ役として潰されるか、あるいは「生意気で気取ってるウエメセ野郎」として総スカンを食ったりするので要注意です。

就活・就職は、受験とはルールが変わる
もっとも、いわゆる「おじさんキラー」のような若者(男女とも)は現実に居て、全く同じことをやっていても、「よくがんばっている」「勉強している」「博識()」などと評価されてチヤホヤされる者と、「生意気」「見え透いている」などとわけもわからず目の敵にされるパターンとがありますので、最終的には会社・上司との相性次第ってことになります。

就活・就職が、それまで若者が経験してきた受験ルール(高得点者から採用)とは全く異なった、恋愛・お見合い・結婚ルール(互いの条件・マッチング次第)に近い条件で行なわれるとされる所以であります。



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