生活保護におけるエアコン支給について

お盆が過ぎ、まだまだ残暑厳しい最中ですが、

みなさん、熱中症にはどう対処していますか？

さて、今年より、厚生労働省の通達にて、

生活保護受給者へのエアコン支給が認められました。

正確に言うなら、

「社会福祉協議会から貸付を受けてエアコンを購入すること」が認められました。

しかしここで気になるのは、

生活保護受給者が借金してもよいのか？ということになります。

生活保護のルールでは、借金は禁止です。

なぜなら、国が最低生活費を保障している以上、

借金してまで生活できないわけがないから、という理論があるからです。

その是非は別として、

借金したわけですから、当然、返済しなければなりません。

しかし、あくまで最低生活費しか支給されていませんから、

返済なんて出来る余裕はありません。

なら、どうすると思いますか・・・？

なんと、年金受給者ならば、

返済費用を、年金収入から控除してあげられるそうです。

例を挙げると、

最低生活費が１０万円の人は、年金収入が５万円だとすると、

生活保護費は差し引きの５万円となります。

エアコン購入費用を借金し、返済が月々１万円とすると、

年金収入から必要経費として１万円を控除します。

すると、年金収入は４万円と計算され、

生活保護費は、

最低生活費１０万円－（年金収入５万円－必要経費１万円）＝６万円支給

となるわけです。

あれ？

エアコンを購入した方が、生活保護費が増えていますよ！？

まあ、１万円ずつ返済しているわけですから、

毎月１万円生活費が足りないと言われたら、確かに足りないと言えば足りない。

しかし、これだと、

必要経費として控除するということは、生活保護費がその分上がるということなので、

市税でエアコンを購入することと一緒で、

生活保護受給者は、自己負担することなく、

エアコンが無料で支給されていると言ってもよいのではないでしょうか？

ちなみに、年金が支給されていない人など、

収入がない人は、必要経費として控除できる収入自体がないわけですから、

貸付の対象とならず、エアコンが購入できないことになります。


とは言え、まだ通達されたばかりのホヤホヤの事例なので、

わたしも未経験です。

申請にもいろいろと条件があると思いますし、

まだすべてを詳しく把握しているわけではないので、

説明不足な点もあろうかと思いますが、

ざっくり言うと、上記のような内容です。


どうなんでしょう。

年金をもらってたら、自己負担なくエアコンが手に入る・・・

年金などもらってない人は対象とならない・・・

納得いきますか？