面接で調子よく喋ったが、
最後に、一番偉い人から、
目を見て喋るように指摘された。
人とのコミュニケーションで、
相手の目を見過ぎないように意識していたことを、
私は、これでいい、と思っていた。
しかし、他者が見るとそうではなかったようで、
それは間違いのない異論で、
その存在を、私は全く意識せずに過ごしていた。
永く自信を持っていたことへの、
初めての反対意見。
ああ、私は技に溺れたな…
それ以来、やや自信をなくした。
目を見過ぎないこともそうだが、
調子に乗って喋り過ぎることも。
相手とのキャッチボールが、
果たして本当にうまくやれているのか?
うまく受け取り、うまく返せているのか?
少しだが、それを意識しながら過ごすようになった。
しかし、それでもまだまだ喋り過ぎるし、
目を逸らす。
どこが私のゴールだろう…
しばらく、コミュニケーションの旅に出かけたままでいそうだ。