続・とりあえずの映画鑑賞メモ

「ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ」(2021/英キノフィルムズ)

《猫をモチーフにしたイラストで人気を集めたイギリスの画家ルイス・ウェインの生涯を、ベネディクト・カンバーバッチ主演で描いた伝記映画。「ファースト・マン」のクレア・フォイが妻エミリーを演じ、「女王陛下のお気に入り」のオリビア・コールマンがナレーションを担当。俳優・監督として活躍するウィル・シャープがメガホンをとり、「ある公爵夫人の生涯」のマイケル・オコナーが衣装を手がけた。》

邦題に釣られると猫まみれの映画と勘違いしてしまいそうだけど、原題の「The Electrical Life of Louis Wain」の通り、常に電気のことで頭がいっぱいのルイスがエミリーという、妹たちの家庭教師と出会って猫を描くことになる話で、きっかけになったハチワレ猫の可愛いこと、猫好きにはたまらんニャ!

妻亡き後も猫を描き続けることによって絶えず妻と対話しているように見えて、芸術における“昇華”みたいなものについても考えさせられた。

主人公のルイス・ウェインという人は知らなかったけど実在した人で、19世紀末の時代にまだネズミ退治や不吉な存在として怖がられていた猫を人気ものにしたイラストレーターとして英国では知らない者がなかったんだとかで、動物まみれのファーストシーンからルイスへの親近感ですっかり引き込まれてしまった、そういえば擬人化した猫やクリクリした目の猫の絵とかどこかで何度も目にしていたかも。

ルイス役のベネディクト・カンバーバッチがまたクセのある天才役をやらせたらピカイチで、ピュアで独特な価値観の画家を演じてハマリ役、妻のエミリーを演じたクレア・フォイもルイスが恋に落ちるのも納得の聡明で美しい家庭教師を好演、2人が寄り添う姿も自然でジーンとしてしまった。

終盤、精神を病んでいく様子とか切ない部分もあるけど、19世紀末のイギリスの時代再現も見所、エンドロールにかけてのスクリーンいっぱいに映し出される猫たちのイラストも必見にゃ!

☆あらすじ☆
イギリスの上流階級に生まれたルイスは早くに父を亡くし、一家を支えるためイラストレーターとして働くように。やがて妹の家庭教師エミリーと恋に落ちた彼は、周囲から身分違いと猛反対されながらも彼女と結婚。しかしエミリーは、末期ガンを宣告されてしまう。そんな中、ルイスは庭に迷い込んできた子猫にピーターと名づけ、エミリーのために子猫の絵を描き始める。
※映画.comより

キャスト
ベネディクト・カンバーバッチ
クレア・フォイ
アンドレア・ライズボロー
トビー・ジョーンズ

監督
ウィル・シャープ

原題 The Electrical Life of Louis Wain

111分

G

TOHOシネマズシャンテ1 17:20〜観客80人程/224席




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