続・とりあえずの映画鑑賞メモ

「ビヨンド・ユートピア 脱北」(2023米/トランスフォーマー)

《脱北を試みる家族の死と隣り合わせの旅に密着したドキュメンタリー。撮影は制作陣のほか地下ネットワークの人々によって行われ、一部の詳細は関係者の安全のため伏せられている。世界に北朝鮮の実態と祖国への思いを伝え続ける脱北者の人権活動家イ・ヒョンソをはじめ、数多くの脱北者やその支援者たちも登場。「シティ・オブ・ジョイ 世界を変える真実の声」のマドレーヌ・ギャビンが監督を務めた。2023年サンダンス映画祭にてシークレット作品として上映され、USドキュメンタリー部門の観客賞を受賞。》

これは凄かった!
“脱北を試みる家族の死と隣り合わせの旅に密着”とか、これがフィクションなら誤解を恐れずに言うとハラハラドキドキのサスペンスとして楽しめそうな内容だけど、ドキュメンタリーということで、リアルな緊張感で絶えずドキドキが止まらなかった。

下手するとフェイクドキュメンタリーとかやらせ映像にも思えそうな映像がまたあまりにもリアルで、どうやって撮影したんだろうと思ったら、スタッフでだけではなく脱北者たち自身や脱北者たちを助ける実際のブローカーたちにもカメラを持たせたとのことで納得!
北朝鮮内の様子や拷問の映像などインターネットに浮上した隠しカメラ映像も登場、北朝鮮という国の理不尽さに改めて胸が痛くなった。

詳細は伏せてあるとはいえ、脱北者の支援に関わったキム牧師やその妻など実名で登場している人たちやこの映画に関わったスタッフがなんらかの圧力をかけられないか心配だけど、このようなドキュメンタリーを送り出してくれたことに拍手したい。

☆あらすじ☆
これまで1000人以上の脱北者を支援してきた韓国のキム・ソンウン牧師は、幼児2人と老婆を含む5人家族の脱北を手伝うことに。キム牧師による指揮の下、各地に身を潜める50人以上のブローカーが連携し、中国、ベトナム、ラオス、タイを経由して亡命先の韓国を目指す、移動距離1万2000キロメートルにもおよぶ決死の脱出作戦が展開される。

監督
マドレーヌ・ギャビン

原題  Beyond Utopia

115分

G

TOHOシネマズシャンテ2 19:50〜観客6割程/201席







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