続・とりあえずの映画鑑賞メモ

「ファースト・カウ」(2020米/東京テアトル=ロングライド)

《「オールド・ジョイ」「ウェンディ&ルーシー」などの作品で知られ、アメリカのインディペンデント映画界で高く評価されるケリー・ライカート監督が、西部開拓時代のアメリカで成功を夢みる2人の男の友情を、アメリカの原風景を切り取った美しい映像と心地よい音楽にのせて描いたヒューマンドラマ。クッキー役に「マネー・ショート 華麗なる大逆転」のジョン・マガロ。これまでライカート監督作の脚本を多く手がけてきたジョナサン・レイモンドが2004年に発表した小説「The Half-Life」を原作に、ライカート監督と原作者レイモンドが脚本を手がけた。2020年・第70回ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品。》

これは大好きな作品になりそう。

“鳥には巣、蜘蛛には網、人には友情”というウィリアム・ブレイクの引用からの、音楽や楽器の付け方も好き、自然と一体化したワンコやニャンコが出てきてゆったりした流れの風景を観ているだけでスクリーンから目が離せなかったというか、BL沼にハマってる自分にとってはクッキーとキング・ルーの2人の男同士の友情が、友情以上恋人未満な感情にも思えていちいち2人の視線の先にあるお互いを意識しながら観てしまった。

西部開拓時代といえば、少し前に観た「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」が記憶に新しいところだけど、あちらは冒頭からもうすごい熱量で圧倒され続けたのに比べて、こちらは、だからどうした?的な他愛のない会話が続いたり、ゆったり流れる自然の風景に油断しているうちに、2人がドーナツを作り始めたあたりから話が動き始めて緊張感の連続からの切ないラストに涙が出そうになった、冒頭に繋がる構成も見事!

終わってからも席を立ちたくないと思った作品は久しぶり、サントラが欲しいかも。

☆あらすじ☆
西部開拓時代のオレゴン州。アメリカンドリームを求めて未開の地へ移住した料理人クッキーと中国人移民キング・ルーは意気投合し、ある大胆な計画を思いつく。それは、この地に初めてやってきた“富の象徴”である牛からミルクを盗み、ドーナツをつくって一獲千金を狙うというビジネスだった。
※映画.comより

キャスト
ジョン・マガロ
オリオン・リー
トビー・ジョーンズ
ユエン・ブレムナー
スコット・シェパード
ゲイリー・ファーマー
リリー・グラッドストーン

監督
ケリー・ライカート

原題  First Cow

122分

G

ヒューマントラストシネマ有楽町1 20:15〜観客50人程/161席







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