続・とりあえずの映画鑑賞メモ

風の前奏曲(2004タイ)


“タイ国民に愛された音楽家の生涯”

出がけに悲しいことがあったので、心を癒やすという意味のラナートの音色に慰められました…。

ラナートというのはタイに伝わる古典楽器のことで、今もタイ国民の心にその名が刻まれるラナート奏者ソーン・シラバパンレーンの伝記を元にしたドラマ。
タイでは社会現象となるほど空前の大ヒットを記録したんだそうです。

そのソーン氏の若い頃を演じたのが行定監督の「春の雪」にも出演していたアヌチット・サバンボンという俳優さんで、彼の二枚目ぶりが、ちょっと堅苦しくなりがちな伝記を親しみ易くしていたかも・・・。

タイの映画はそんなに観る機会はありませんが、たいていは宗教的な奥行きがあって観る側の姿勢を正すようなところがありますが、これもやはりそんなところもありました。
そして、それだけではなくて、青年の奢り、老年の成熟などと本物のラナート演奏の醍醐味、タイという国の政治的な事情など色々な要素がうまく取り入れられていて最後まで飽きずに観ることができました。


映画館のロビーに展示されていたラナート。
木琴みたいですが微妙にカーブを描いていて舟みたいですよね。
映画を観る前にちょっと叩いてみたんですが、映画を観終わってからまた叩いてみました、叩き方が変わっていたのは言うまでもありません(^^;

銀座テアトルシネマ16:50~観客50人程/150席
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