これは2007年の5月にキネカ大森で観て以来になるけど、まさかIMAXで再上映されるだなんて、感無量!
新海誠監督作品は、以前は短編上映館だった下北沢トリウッドで「ほしのこえ」観たのが初めてで、静謐で美しい映像というのが第一印象で、次に観たのは「雲のむこう、約束の場所」で、こちらは確か今はなくなってしまった渋谷のライズXだったと思うけど、やはり美しくて静かな映像で引きこまれながらもナレーションが多くて、せっかくの映像と音楽が勿体ないなと思った記憶があったけど、今回改めて観て、この連作の第1話の「桜花抄」のナレーションというか主人公貴樹の心情が繊細に語られていて思わず引き込まれたのは意外だった。
タイトルにもなっている「秒速5センチメートル」の方はやはりせっかくの映像の美しさをナレーションや歌が邪魔しているようにも思えたけど、よく考えると何度も観た「君の名は。」もある意味RADWIMPSのMVのようなところもあるので、そこは単に音楽的な好みの違いなのかも。
それにしても、IMAXで観ても間伸びしない映像はさすがというか、新宿、遠距離恋愛、すれ違い、天候など、「君の名は。」に繋がるモチーフ満載で、改めて観ることができてよかった。
☆あらすじ☆
互いに思いあっていた貴樹と明里は、小学校卒業と同時に明里の引越しで離ればなれになってしまう。中学生になりあ、明里からの手紙が届いたことをきっかけに、貴樹は明里に会いにいくことを決意する(第1話「桜花抄」)。
やがて貴樹も中学の半ばで東京から引越し、遠く離れた鹿児島の離島で高校生生活を送っていた。同級生の花苗は、ほかの人とはどこか違う貴樹をずっと思い続けていたが……(第2話「コスモナウト」)。
社会人になり、東京でSEとして働く貴樹。付き合った女性とも心を通わせることができず別れてしまい、やがて会社も辞めてしまう。季節がめぐり春が訪れると、貴樹は道端である女性に気づく(第3話「秒速5センチメートル」)。
キャスト
水橋研二
近藤好美
花村怜美
尾上綾華
水野理紗
寺崎裕香
中村祐子
岩崎征実
内藤玲
下崎紘史
平野貴裕
中川玲
井関佳子
井上優
加古臨王
中村梨香
須加みき
鮭延未可
新鹿由美子
斎藤由香子
監督
新海誠
63分
G
T・ジョイPRINCE品川11(IMAX) 19:00〜観客30人程/302席