続・とりあえずの映画鑑賞メモ

「デリシュ!」(2020仏=ベルギー/彩プロ)

《フランス革命前夜の18世紀フランスを舞台に、世界で初めてレストランを作った男の実話をもとに描いた人間ドラマ。マンスロンを「オフィサー・アンド・スパイ」のグレゴリー・ガドゥボワ、ルイーズを「ムースの隠遁」のイザベル・カレが演じる。「ブルー・レクイエム」などの脚本家エリック・ベナールが監督を務めた。》

まずは冒頭の、アップになった手が粉を練って成形していくシーンからの、公爵家での食事会の豪華なこと!

食事場面と仕事ぶりの描写が充実していたらそれだけでほぼ映画として成功していると思っているので、最初からひきこまれっぱなし。 

しかも実話を元に、世界で初めてのレストランを作るまでに至った男の話をフランス革命前夜の様子とうまく絡めて見ごたえたっぷり、当時の衣装の再現も見どころで、グルメ映画としても、史実物としても、ラブストーリーとしても楽しめた。

今では当たり前のようにあるレストランが18世紀のフランス革命前夜の頃にできたというのも勉強になったというか、実際はフランス革命で失業した宮廷料理人たちが街に出てレストランを作ったというのが通説なんだそうだけど、そこは映画的脚色での美食が貴族たちのためだけにあった時代から庶民の口にも入るようになった時代の変化も面白かった。

金曜日から上映回が少なくなるので観ておいてよかった、もっと多くの劇場で上映されてもいいかも。

☆あらすじ☆
1789年。宮廷料理人マンスロンは、創作料理「デリシュ」にジャガイモを使用したことで貴族たちの反感を買って解雇され、息子を連れて実家へ帰ることに。ある日、マンスロンのもとに謎めいた女性ルイーズが料理を習いたいと訪ねてくる。彼女の熱意に負けて料理を教えることになったマンスロンは、失っていた料理への情熱を徐々に取り戻していく。やがてマンスロンはルイーズと息子の協力を得て、一般人のために開かれた世界初のレストランを開店する。
※映画.comより

キャスト
グレゴリー・ガドゥボワ
イザベル・カレ
バンジャマン・ラベルネ
ギョーム・デュ・トンケデック

監督
エリック・ベナール

原題  Delicieux

112分

G

TOHOシネマズシャンテ3 19:35〜観客15人程/190席





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