続・とりあえずの映画鑑賞メモ

「いつかの君にもわかること」(2020伊=ルーマニア=英/キノフィルムズ)

《「おみおくりの作法」のウベルト・パゾリーニが監督・脚本を手がけ、余命わずかなシングルファザーが息子の新しい家族探しに奔走する姿を描いたヒューマンドラマ。「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」のジェームズ・ノートンが主演を務め、愛する息子のため過酷な運命に立ち向かう父親役を演じた。》

余命宣告を受けた30代の父親が、4歳の息子を案じて親探しをする話なのでなんとも切なくて、胸が締め付けられるようなところもあったけど、手続きをする過程での福祉問題や受け入れ先の家族の考え方なども描きながらの、親にとって、子供にとっての幸せとは何かとか色々考えさせられた。

「おみおくりの作法」と同じく実際の記事から着想を得ての作品ということで、実際の話をどこまで反映されているのかは知らないけど、観ているこちらも一緒になって息子にとって最良の受け入れ先を探しているような気分からの、納得のラストだった。

父親役のジェームズ・ノートンも良かったかも、オーディションで選ばれて今回が初演技という息子役のダニエル・ラモントくんの、どうやって役を理解したんだろうと思うような自然な表情や仕草にも拍手!

☆あらすじ☆
窓拭き清掃員として働きながら、4歳の息子を男手ひとつで育てる33歳のジョン。不治の病に冒され余命宣告を受けた彼は、養子縁組の手続きを行い、自分が亡き後に息子が一緒に暮らす“新しい親”を探し始める。理想的な家族を求めて何組もの候補と面会するが、息子の未来を左右する重大な決断を前に、ジョンは進むべき道を見失ってしまう。献身的なソーシャルワーカーとも出会い、息子にとって最良の選択をしようとするジョンだったが……。
※映画.comより

キャスト
ジェームズ・ノートン
ダニエル・ラモント
アイリーン・オヒギンズ

監督
ウベルト・パゾリーニ

原題 Nowhere Special

95分

G

YEBISU GARDEN CINEMA1 19:00〜観客50人程/187席




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