《パリ・オペラ座を舞台に、類まれな美声を持つラッパーと一流オペラ教師の運命的な出会いを描いたヒューマンドラマ。音楽オーディション番組「THE VOICE」で注目されたビートボクサーのMB14が主演を務め、自らオペラ歌唱にも挑戦。「100歳の少年と12通の手紙」のミシェル・ラロックがオペラ教師マリーを演じ、世界的テノール歌手ロベルト・アラーニャが本人役で出演。》
お寿司の出前のバイトをしているラッパーの青年が出会うことのなかったオペラ教師に見出されてオペラに目覚める話なんどけど、まずはオープニングロールの意外なシーンでびっくり!
主人公の青年アントワーヌ役のMB14って有名なラッパーなんだそうで劇中で歌うラップはもちろんオペラも披露しているなんてさらにびっくり!
ラストは急ぎすぎた気もしたけど、ラップバトルの様子や、青年を取り巻く環境、オペラのレッスンの様子なども丁寧に描かれていて、何年もかけてパリ・オペラ座を説得した撮影に成功したというガルニエ宮の豪華絢爛さも見どころ。
最近のフランス映画ではすっかり定番になった格差社会を描きながらの、オペラ歌手として居場所を見出していく青年の成長と成功の物語としても、才能ある青年を育てることに命を賭けるピアノ教師の物語としても楽しむことが出来た。
マキシム役のルイ・ド・ラビ二エールがすごいイケメンと思ったら実際にバリトン歌手と知ってびっくり、彼のことももっと知りたくなった。
☆あらすじ☆
寿司の配達のためオペラ座ガルニエ宮を訪れたラップ好きのフリーター青年アントワーヌ。ふとしたことからオペラの歌真似をした彼は、偶然その場に居あわせた一流オペラ教師マリーに才能を見込まれてスカウトされる。自分とは住む世界が違うと考えながらもマリーと2人で秘密のレッスンを始めたアントワーヌは、次第にオペラに熱中していくが……。
※映画.comより
キャスト
ミシェル・ラロック
MB14
ギョーム・デュエム
マエバ・エル・アロウシ
サミール・デカザ
マリー・オペール
ルイ・ド・ラビ二エール
ステファン・デバク
ロベルト・アラーニャ
ドゥードゥー・マスタ
オスカー・コップ
監督
クロード・ジディ・Jr.
原題 Tenor
101分
G
ヒューマントラストシネマ有楽町1 18:15〜観客6割程/161席