《気の弱い床屋の亭主が、戦時中での捕虜虐待の疑いにより東京裁判にかけられ死刑宣告を受けてしまう不条理を描く》
というわけで「肉弾」の次はこちらです。
これは言わずとしれた名作で、前年の1958年にTVドラマで放送されたものを脚本家・橋本忍が、黒澤組のスタッフの手を借りて、自ら監督を手がけての映画版となり、主演はTV版から引き続きフランキー堺が演じているというもので、私が昔観たのは名画座でだったので、こちらの映画版になると思いますが、主人公の“貝になりたい”というつぶやきを悲痛な思いで受け止めた覚えがあり、昨年の2008版の方の中居ちゃんにはいささか違和感がありましたが、今回改めて観てみたら、うんうん、さすがにフランキー堺さんみたいな味はないけど、軽からず重からず、中居ちゃんもけっこう頑張ってたんだなと思いました、というか、この映画はその時代その時代の俳優さんを起用して何回でもリメイクして語り継いでいってもいいのでは、と思いました
このあと、8月9日から「8月20日にかけて「人間の條件」第1部から第6部の完結編までの上映があるのでタイミング良ければ全部観たいです
銀座シネパトス3 19:20~観客8人程/72席
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