この映画は、久田恵の『母のいる場所 シルバーヴィラ向山物語』が原作で、簡単に言えば、“老人介護を通して家族の再生を描く”という物語ですが、監督の槙坪夛鶴子さんはリウマチで57歳の時から車椅子の生活をされているそうで、その車椅子を押しているのは痴呆になったお母さんとのこと・・・そんな実生活の裏づけがこの映画をとてもリアルにしていると思いました。
というと暗く重くい映画を想像されそうですが、随所にくすっと笑えるようなエピソードも散りばめられていて、こんな老人ホームがあったらいいなと思わせるところもあり、80歳近い実母と90歳近い姑のいる私としても、切実というか・・・いや、親の問題もそうだけど、自分自身だってそう近くない未来に迫ってくる問題として身を乗り出すように観てしまいました。
都内では4月9日~22日までの期間限定上映の作品ですが、これからも全国を巡回上映するようで、場所によっては無料上映もあるようです。
題材的に多くの人に観て欲しい映画だと思いました。
岩波ホール13:40~観客9割程/220席
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