続・とりあえずの映画鑑賞メモ

「市子」(2023/ハピネットファントム・スタジオ)

《「僕たちは変わらない朝を迎える」「名前」などの戸田彬弘監督が、自身の主宰する劇団チーズtheaterの旗揚げ公演として上演した舞台「川辺市子のために」を、杉咲花を主演に迎えて映画化した人間ドラマ。過酷な境遇に翻弄されて生きてきた市子を杉咲が熱演し、彼女の行方を追う恋人・長谷川を「街の上で」「愛にイナズマ」の若葉竜也が演じる。》

これは早く観たいと思いながらなかなかタイミングが合わなくて、今頃になってしまったけど、先に「52ヘルツのクジラたち」を観たので、ヤングケアラー問題や自分の居場所探しなど色々と被るところがあって、あの時の貴湖と今回の市子と地続きのように思えたのは置いといて、どんな役をやっても寄り添うような気持ちになってしまう杉咲花ちゃんの演技にまたしても引き込まれてしまった。

若葉竜也くんや倉悠貴くん、森永悠希くんなど市子を取り巻く若手男優陣も魅力的というか、これまでとは違う引き出しの中を見せてもらったような森永悠希くんが印象的、母親役の中村ゆりさんの繊細な演技にも引き込まれた。

元が舞台だったのは知らなかったけど、ミステリー仕立てになっていたので早く先を知りたい気持ちが、時を行ったり来たりの構成で分かりにくくなってしまったというか、しかも市子の髪型もそんなに変わらないので混乱したところもあるけど、最後まで緊張の解けない面白さだった、パンフに掲載されている月子と並べての「市子」年表をチェックしてから観ると分かりやすいかも。

都内ではYEBISU GARDEN CINEMAでの上映だけになってしまった今作もいよいよ木曜日で終わってしまうので、観流さなくてよかった。

☆あらすじ☆
川辺市子は3年間一緒に暮らしてきた恋人・長谷川義則からプロポーズを受けるが、その翌日にこつ然と姿を消してしまう。途方に暮れる長谷川の前に、市子を捜しているという刑事・後藤が現れ、彼女について信じがたい話を告げる。市子の行方を追う長谷川は、昔の友人や幼なじみ、高校時代の同級生など彼女と関わりのあった人々から話を聞くうちに、かつて市子が違う名前を名乗っていたことを知る。やがて長谷川は部屋の中で1枚の写真を発見し、その裏に書かれていた住所を訪れるが……。
※映画.comより

 

キャスト
杉咲花
若葉竜也
森永悠希
倉悠貴
中田青渚
石川瑠華
大浦千佳
渡辺大知
宇野祥平
中村ゆり

監督
戸田彬弘

126分

G

YEBISU GARDEN CINEMA1 16:20〜観客30人程/187席








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