これはバングラデシュから政治難民として追われた父とその息子である天才チェス少年の話なんだけど、まさに“芸は身を助ける”展開に観ているこちらも胸を撫でおろしながらも、それで問題解決というわけにはいかない移民問題についていろいろ考えさせられたというか、そんな中にも善意の人々もたくさん描かれていて胸が熱くなった。
最初は厳しく接していたチェスのコーチの真の温かさと、ただひたすらチェスに没頭している純粋さにも感動したけど、演じていたのがジェラール・ドパルデューだったのにも感激!
主人公ファヒムを演じた少年は実際に数ヶ月前にバングラディシュから渡仏したそうで、言葉の壁を乗り越える様子などはまさに現実そのままだったことがわかって、なるほどの説得力だった。
あらすじ
母国バングラデシュを追われた少年ファヒム。彼とその父親は、家族を残してパリへとたどり着く。父と共に強制送還の可能性に怯える日々の中で、チェスの才能を持つファヒムは、フランスで有名なチェスのコーチのシルヴァンに出会い、次第に友情を築いていく。
ヘッド107分
監督
ピエール=フランソワ・マルタン=ラヴァル
キャスト
アサド・アーメッド
ジェラール・ドパルデュー
ミザヌル・ラハマン
イザベル・ナンティ
ヒューマントラストシネマ有楽町2 16:30~観客20人程/62(31)席
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