続・とりあえずの映画鑑賞メモ

ヒトラー/最期の12日間(2004独)


邦題かるするとヒトラーが主人公のイメージですが、字幕を担当した太田直子さんのコメントによると、この映画の原題「Der Untergang」は没落、破滅を意味するそうで、それで納得、これはヒトラーだけでなく、彼の最期の12日間の、彼を取り巻く人々の話でもあり、壮絶なまでのナチズムの崩壊劇に圧倒されました。


ヒトラー役のブルーノ・ガンツは「ベルリン・天使の詩」(1987)が有名ですが、あの頃はまさかヒトラーの役をするようになるとは思っていなかったでしょうね、難しい役を熱演していました。
エヴァ・ブラウン役のユリアーネ・ケーラーも凛とした感じで印象的でした、どこかで観たことあると思ったら、「点子ちゃんとアントン」や「名もなきアフリカの地で」のお母さん役でした。


ちょっと写りが悪いけど、トーマス・クレッチマン。
「戦場のピアニスト」の時に主人公のピアニストに缶切りと食糧を密かに渡していたドイツ将校役といえばわかる人も多いですよね。
今回は同じ時期の同じドイツ将校役で、まるでそのままこちらの映画に出てきたようなのが印象的でした。


とにかく、もうドイツの全面降伏しかない状況になってからのベルリン市内の描写が震えてしまうほど凄絶で緊張のあまり涙が出てしまったりしましたが、ヒトラーに最後まで仕えた秘書と市街戦で逃げ惑うこの子供の明るい顔が救いというか、エンドロールで静かなピアノ曲が流れた時は安堵の涙というか、なにか緊張感が解けてほっとしました。

何度も繰り返し観たくなる映画ではありませんが、1度は観ておきたい映画だと思います、題材的にもこれだけの映画はそう作れないと思うし・・・。

シネマライズBF16:25~観客7割程/220席
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