続・とりあえずの映画鑑賞メモ

「帰らない日曜日」(2021英/松竹)

《ブッカー賞作家グレアム・スウィフトの小説「マザリング・サンデー」を映画化し、第1次世界大戦後のイギリスを舞台に、名家の子息と孤独なメイドの秘密の恋を描いたラブストーリー。「アサシネーション・ネーション」のオデッサ・ヤングと「ゴッズ・オウン・カントリー」のジョシュ・オコナーが主演を務め、オスカー俳優のコリン・ファースとオリビア・コールマンが共演。監督は「バハールの涙」のエバ・ユッソン。》

1924年のイギリスでしかも上流社会の家族模様といえばあの「モーリス」とも近い時代背景で一気に引き込まれたというか、お屋敷や衣装など“やんごとなき”一族の暮らしぶりなどに目を奪われながらも、邦題の“帰らない”の意味がわかった瞬間に物語に寄り添うような気持ちになってしまった、年に一度、母の日に許される里帰りに行くあてもない孤児のメイドのジェーン役のオデッサ・ヤングのなんて瑞々しいこと!

比べるのは違うけど文学的な昇華という意味では木曜日に観た「マイ・ニューヨーク・ダイアリー」と被るところがあるかも。

ゴージャスな衣装に高価な宝石をつけて何不自由ない暮らしを送っているような名家の女性と名家に仕える孤児のヒロインの対比にも、幸せとは何だろうと考えさせられた、コリン・ファースの品のあるたたずまいもスクリーンを引き締めていてさすがの貫禄。

R15+だったので構えていたけど、ひと昔前なら野暮なボカシが入っていたはずの全裸シーンがボカシなしだったので変にいやらしくならなかったのもよかったというか、あまりにも美しくて、いつも眠りこけている旦那を起こそうと思ったらしっかり起きて観ていたのは内緒(笑)

☆あらすじ☆
1924年3月、イギリス中のメイドが年に一度の里帰りを許される「母の日」の日曜日。しかしニヴン家に仕えるジェーンは孤児院育ちで、帰る家はない。そんな彼女のもとに、秘密の恋人であるアプリィ家の子息ポールから密会の誘いが届く。幼なじみのエマとの結婚を控えるポールだったが、前祝いの昼食会を前に、屋敷の寝室でジェーンとひと時を過ごす。やがてニヴン家へ戻ったジェーンを、思いがけない知らせが待ち受けていた。時が経ち小説家になったジェーンは、彼女の人生を一変させたあの日のことを振り返る。
※映画.comより

キャスト
オデッサ・ヤング
ジョシュ・オコナー
ショペ・ディリス
グレンダ・ジャクソン
オリビア・コールマン
コリン・ファース

監督
エバ・ユッソン

原題  Mothering Sunday

104分

R15+

ヒューマントラストシネマ有楽町1 19:05〜観客20人程/161席





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