これは松山を舞台に運命的に出会ってしまった日本人看護師とロシア将校の二人を中心に、歴史に翻弄された人々を描いた“実話に着想を得た物語”で、同じキャストで自制を変えてというのが少し苦手だったけど、現代の駆け出しTVディレクター役と日露戦争のさなかの日本人看護師役の阿部純子さんの演じ分けが見事で、松山名所やタイトルにもなっている桜の美しさも見どころで映画館でお花見をしているような気分になった。
ちょうどTV特番のドラマ「二つの祖国」を観た後なので、国も時代も違ってはいても戦争に翻弄された人々の苦難な人生を思うと、ずっと語り続けて欲しいと思うと共に今の日本の平和に改めて感謝したくなった。
あらすじ
新人TVディレクターの桜子は、ロシア兵墓地の取材で現地に行くことが決まったが、あまり興味を持てずにいた。しかし祖母から、実は自身のルーツがロシアだと聞かされる。そして桜子がロシア兵と日本人看護師の日記を紐解いていくうち、衝撃の事実が判明する。
112分
監督
井上雅貴
キャスト
阿部純子
ロデオン・ガリュチェンコ
山本陽子
アレクサンドル・ドモガロフ
六平直政
海老瀬はな
戒田節子
山本修夢
藤野詩音
宇田恵菜
井上奈々
杉作J太郎
斎藤工
イッセー尾形
角川シネマ有楽町18:30～観客3割程/237席
