今季(2023年)のシリウス伴星撮影終了に当り、シリウス伴星の2段階露出コンポジット(複数枚合成)を載せました。
4月4日晴れ。朝、ウグイスの鳴き声が日増しによく聞こえました。
今回は、シリウスシーズン終了前にシリウス伴星写真の試みとして、新しいシリウス伴星写真の制作をしてみました。
それは、今まで発想がなかったシリウス伴星の2段階露出コンポジットです。星雲や球状星団に使う写真手法です。
どんなふうに写真が仕上がるか興味津々です。
使用した写真は3/14と3/30の撮影時刻の接近した短露出のものです。
ドブソニアン望遠鏡では斜鏡金具(スパイダー)の回折像の十文字と伴星の位置関係が時間と共にずれていきますから。短露出は主星と伴星の隙間のある写真にするためです。
実際に2段階露出コンポジットしてソフト現像処理しました。
その結果、シリウス伴星が1段階露出の時よりもハッキリ写りました。伴星が強調されました。
更に写りの良い伴星の写真に変身したようです。
2段階露出コンポジットした写真2コマを添付します。
(4/5午後、写真②追加しました)
来季は、この2段階露出コンポジットでいこうと思います。
①2段階露出のシリウス主星と伴星(その1)

2023年3月14日21時28分~32分
露出(31.6ms+20.5ms)×250/500フレーム×5コマ
20㎝ドブソニアン望遠鏡 f1200㎜ ASI290MC
IR/UVカットフィルター GAIN300 動画撮影
RegiStax6+ステライメージ9 トリミング自宅 気温15℃
※キャプチャエリア544×548
②2段階露出のシリウス主星と伴星(その2)

2023年3月30日20時49分~52分
露出(25.5ms+20.5ms)×250/500フレーム×5コマ
20㎝ドブソニアン望遠鏡 f1200㎜ ASI290MC
IR/UVカットフィルター GAIN300 動画撮影
RegiStax6+ステライメージ9 トリミング自宅 気温11℃
※キャプチャエリア544×548