月食時の欠けていく途中から復元途中までのターコイズフリンジも撮影しました。
11月8日、皆既月食撮影でトルコ石のような青いへりに写るターコイズフリンジも何通りか撮影しました。
望遠鏡の眼視観察ではターコイズフリンジは観えませんが、一眼デジカメのモニターに映る欠けた月には青っぽい筋が薄っすらと判りました。
ターコイズフリンジは部分食途中、皆既食開始後、皆既食終了前でも現れるようです。(皆既食最大頃も通過コースによっては現れます---11/10夜、追記)
皆既食開始後と皆既食終了前の写真をソフト現像処理しますと、今回はターコイズフリンジの幅(範囲)が2018年の皆既月食よりも幅広く写っています。
皆既月食毎にターコイズフリンジの幅(範囲)が大きく変化するのでしょうか。
判りました。
地球の本影外径の内側にターコイズフリンジ影(地球大気のオゾン層を通過した青い光)のドーナツ円があって、月が地球の本影のどこを通過するかによってターコイズフリンジの大きさや形が変わるためと考えられます。
つまり、本影はオゾン層を通過した青い光と地球本体の影の二重構造で構成されているということです。
フィルムカメラでは写らなかったターコイズフリンジがデジカメには写るようになりました。
21世紀になってデジカメ技術によってターコイズフリンジが発見されたことになります。(11/10夜、追記)
撮影した写真7コマを添付します。
(11/10夜、写真④皆既食最大頃を追加しました)
①ターコイズフリンジ(その1)
2022年11月8日18時55分24秒
露出1/2秒 20㎝ドブソニアン望遠鏡 F6
アイピースNPL40㎜ 35㎜ F4.5 コリメート撮影
ISO3200 自宅 気温13℃
②ターコイズフリンジ(その2)
2022年11月8日19時11分51秒~57秒
露出1秒×3コマ ISO200 他データは①と同じ
③皆既食開始後のターコイズフリンジ(その3)
2022年11月8日19時18分36秒~40秒
露出0.8秒×6コマ ISO1600 他データは①と同じ
④皆既食最大頃のターコイズフリンジ(その4)
2022年11月8日19時59分24秒~26秒
露出0.6秒×3コマ ISO3200 他データは①と同じ
④皆既食終了前のターコイズフリンジ(その5)
2022年11月8日20時38分31秒~32秒
露出0.6秒×2コマ ISO3200 他データは①と同じ
⑤ターコイズフリンジ(その6)
2022年11月8日20時50分07秒~10秒
露出0.5秒×6コマ ISO3200 他データは①と同じ
⑥ターコイズフリンジ(その7)
2022年11月8日21時06分56秒
露出1/6秒×2コマ ISO1600 他データは①と同じ