2021年最初ののリゲル伴星とシリウス伴星を撮影しました。
1月20日快晴。20cmドブソニアン望遠鏡とASI290MC動画カメラの組合せでリゲル伴星とシリウス伴星の撮影に挑戦しました。
ASI290MC動画カメラを使った重星の撮影は初めてです。昨年、月・惑星撮影には使いましたが、重星には初めての試験撮影です。
リゲル伴星は写ると思いますが、シリウス伴星はやってみなければ判りません。
シリウス伴星はシーイングの良くなる3月が撮影時です。ダメで元々で一応挑戦です。
日課の夕方のウォーキングを取りやめて撮影に専念します。
初めにリゲル伴星を撮影することにしました。リゲル伴星で撮影の感じをつかみます。
リゲルを導入してパソコンモニターをチェックしました。火星同様にGAIN300としました。露出が難しいです。見当がつきませんので、とりあえず数msにしました。
伴星がどこにあるのか判りません。おかしいなと思いながら、思い切って露出を秒単位の方へずらしました。そうしますと、リゲル右下に伴星が浮き出てきました。判らなかったのは露出不足でした。×200倍のアイピースでは伴星が観察できましたから。
適正露出をつかんで撮像を繰り返しました。
次にシリウスを導入してパソコンモニターをチェックしました。GAIN300は同じにして適正露出を探しました。
しかし、シリウス伴星はよく判りません。仕方なく露出を数通り振り分けて撮像を繰り返しました。後で良い像を選びます。写ったかどうか自信ありません。
翌日(1/21)の午前、シリウスの動画をソフト現像しました。
短い露出の動画には伴星が写っていませんでした。あきらめかけていましたが、念のため露出の長い動画をソフト現像しました。
その結果、写っていました。伴星がシリウスの左側に写っていました。
念のため伴星の位置角を調べて間違いないことを確認しました。
1月でもシリウス伴星が写りました。昨年は撮影しても写らない日が多かったのに。やってみるものですね。
撮影した写真2コマを添付します。
シリウス伴星の撮影は、やはりリゲル伴星よりも難しいです。
シリウス伴星は露出を長めにした方がハッキリ写りました。短め露出では伴星が薄くなりました。
これから3月迄がシリウス伴星の撮影チャンスです。シーイングの良い時に何回か撮影に挑戦しようと思います。
※写真①、②は「上が北」の写真へ変更しました(2/22変更)
①リゲル主星と伴星
2021年1月20日19時40分~41分
露出12.6ms×250/500フレーム×5コマ
20㎝ドブソニアン望遠鏡 f1200㎜ ASI290MC
IR/UVカットフィルター GAIN300 動画撮影
RegiSatax6+ステライメージ9 トリミング自宅 気温2℃
※キャプチャエリア320×240
②シリウス主星と伴星
2021年1月20日20時38分~39分
露出13.4ms×250/500フレーム×2コマ
20㎝ドブソニアン望遠鏡 f1200㎜ 他データは①と同じ