
日本一の集客力を誇る、あの旭山動物園。
本屋にはたくさんの書籍が並び、連日いろんな企業が
研修に来るという。
やっと、その人気の秘密を探るため?に行ってきた。
少しほとぼりが冷めたら行こうと思っていたが、 いつまで
たっても冷めそうもない。
寒くなる前にそろそろ行っておかないと、機会を 逃しそう
なので思い切って行ってきたのだ。
まあ3連休とあって、ホント異常に混んでいた。
予想通り動物園に近づくにつれて渋滞、駐車場も まわりに
有料無料含めてたくさんあるのだが、 それでも相当待たされた。
他の車を見てみると札幌はもちろん、釧路や帯広、 函館、
北見ナンバー等、道内各地から来ている。
それらに混じって道外ナンバーも結構いた。
それでも入り口は正門、西門、東門と3ヶ所あるので あまり並ばずに
入ることができるようだ。
やっとの思いで入り口にたどり着き、入園料を 払う。
大人580円。
入園料は安くて助かったが、ここまで来る高速料金が 札幌から
旭川北JCTまで往復7600円と超高い。
東門から入ったのだが、第一印象は建物も特に新しくも、 奇抜
でもなくごく普通の動物園である。
今、もっとも話題の動物園ということで、いろいろ想像 していた
のだが、意外なところがたくさんあった。
まず、意外と敷地が広い。
札幌の円山動物園より小さいと想像していたが、それより 少し
大きい気がする、しかも山の斜面であるためとても起伏 に
富んでいる。
敷地内には遊園地が併設されていてジェットコースター や観覧車
などもある。
順番に見ていくと、特に変わった動物がいるわけではない。
初めて見たのはうろうろ歩きまわるレッサーパンダくらい であとは、
どこの動物園にもいる普通の動物達。
それにアシカやイルカなどのショーやアトラクション も無い。
はじめはなぜ、こんなに話題なのか不思議だった。
しかし、オランウータン館、北極クマ館、ペンギン館 アザラシ館を
見るとその理由がなんとなく分かった。
これらはとても人気で常に黒山の人だかり、なかなか近づく
こともできない。
オランウータン館には高さが20メートル位ありそうな 巨大なタワー
が2本あり、そのてっぺんが繋がっている。
オランウータンは樹上生活者でその能力の高さを見てもらう
ための施設である。
だから調教されているわけではない。
これにオランウータンの親子がゆっくりと登って、お客の 頭上で
綱渡りをするのだが、間違って落ちれば即死。
オランウータンの子供はとてもかわいいのだが、見ている ほうが
ハラハラドキドキする。
北極クマ館、ペンギン館、アザラシ館はいずれも、水槽が
よく考えられて作られており、とくに陸上とは違う彼らの 水中での
生態を間近で鑑賞することができる。
水中を泳ぐペンギンは、恐ろしく速い。 まさに静と動という
感じで驚いた。
陸上での、あのよちよち歩くペンギンとは全く正反対。
空を飛ぶ鳥のように凄いスピードで自由自在に泳ぎ まくっていた。
余計な演出や脚色のない、ありのままに生き生きと 活動する姿
が逆に新鮮に写る。
やはり象やライオンはじっとしていてあまり動きが無い。
彼らでは味わえないサプライズがそこには存在する。
北極クマやアザラシも同様で、そのギャップが魅力 なの
かもしれない。
また、どのブースにも必ずかわいらしいアイドル的な子供の
動物達がいるのもポイントだろう。
施設自体はどちらかというと真新しいものもなく、はっきり
言って他の動物園や水族館でもっと綺麗な所はいくらでもある。
ショーやアトラクションも特に無いにもかかわらず、この 人気。
動物園という限られた空間の中で、創意工夫して動物本来の
もつ能力や活動的な姿をありのままに見せている所が他と
違う ところなのだろう。
基本的なことなのだが・・・。
すべて見終わって、不思議とまた行ってみたいと思わせる
何かがあった。
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