信頼残高

2006-03-27 | コラム
あるメルマガより


■かたちある財産をうみだすものは、かたちのない無形資産。

 だから、より強く求めるべきは無形資産なのです。

 その無形資産には、知識、技術、ノウハウ、ビジネスマインド、

 経験、人的ネットワークなどいろいろあります。

 では、そのなかで特に重要なものはなんでしょうか?



■わたしは不義理ばかり働いておりますので、とてもとても大きな声で

 (あるいは偉そうに)はいえないのですが、

 特に重要なものは、【 信頼残高 】でありましょう。



■あなたが関わるすべての人たちは、たとえていえば、

 じつは「銀行」なのです。

 預けている通貨単位は【 信頼 】です。



■あなたもメインバンクをお持ちのことと思います。

 そしてそこには円という通貨で貯蓄をしている、あるいは

 人によっては外貨預金などをしていらっしゃる方も少なくないかも

 しれませんね。

 そのような貯金も、もちろん重要です。

 そのうえで、もっと重要なのは、

 【 あなたの友人、知人、仕事仲間に信頼という通貨を預け入れること 】

 です。



■円や外貨の残高をチェックするため、毎日ATMを訪れて

 通帳記入される人もいるでしょう。

 しかし、「他人銀行」に信頼という通貨がどれだけ積み立てられて

 いるか。

 それを記帳しようとしないのは、どうしたことでしょうか。

「信頼残高」から巨万の富を引き出している人あれば、

 債務超過に陥っている人まであるはずなのです。



■と、えらそうに書いてしまいましたが、私も気づかないところで、

 意図せずしてすでに債務超過に陥っているのではないか、

 残高不足になっていないか、戦々恐々たる思いに駆られるのですが、

 この信頼残高という考え方はつねに意識しなければならないと

 思っています。




■あなたがいま、この文面をお読みになってくださっているなら、

 多少なりとも何らかの価値貢献ができているのではないか、

 もしそうであれば、数千円、数万円といった価値はなくとも、毎日、

 1円ほどの価値はご提供しているのではないだろうか、
 
 そんな希望的観測にもとづいて、コツコツと1円玉を預け入れて

 いるのです。



■この「信頼預金」ですが、ムリにひきだす必要はありません。

 というより、ひきだしてはならない。
 
 無形貯蓄の最たるものであるこの「信頼残高」は、

 すぐに換金して使う性質の貯蓄ではないのです。

 残高はそのままに、気づいたらある一定間隔ごとに利息がついて

 返ってくるものなのです。



■元本を換金しようとしない。

 【 信頼残高による金利生活者 】にならなければいけません。



■じつは、世の中における成功者といわれる人たちは、

 この信頼残高の利息による金利だけでビジネスを回していらっしゃる

 ことに私はあるとき気が付きました。

 そうと知れば、元本を引き出すことなんて、怖くてできません。



■ボストンコンサルティンググループ代表取締役を経て、

 現在ドリームインキュベータ代表取締役をつとめていらっしゃる

 堀 紘一さんが、たしか「超人脈力」という本のなかだったかと

 思いますが、

 「信頼を貸しても、それを死ぬまで引きださないのが理想である」

 といった趣旨のことを話されていました。




■「信頼」は価値ある資産であるがゆえに、積み立ては難しいのかも

 しれませんが、

 だからこそ、その利回りはきわめて高い。

 わたしも信頼預金の残高をふやし、その金利生活者をめざそうと

 日々精進しているところなのです。


 (というよりは、こうして書くことによって反省と自戒を自らに

  促しているところなんですが…)



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なかなかこの【 信頼残高 】ってやつは増えないんだなぁ。

残高不足や債務超過に陥っていなければいいのだが・・・・。

明日でも記帳してこようかなw。
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