ひろお水族館

2006-01-30 | コラム
「ひろお水族館」は26年間という歴史に幕をおろした。


昨年11月に、「ひろお水族館」が惜しまれながらも閉館、

昨日、テレビでその特番みたいのをやっていた。


道産子にもかかわらず、この番組を見るまで「ひろお水族館」

の存在を全く知らなかった。


所在地は十勝、襟裳岬から車で1時間ほど釧路方面に

走った所。


日高山脈を背景に、雄大な太平洋と豊かな緑が広がる

シーサイドパーク広尾の中にあった。


シーサイドパーク広尾は スポーツと学習を同時に楽しむ

ことのできる一大レジャーゾーン。


北海道近海に生息する魚類や海獣類を飼育展示している

海洋水族科学館・海獣館・ラッコ館の施設がある

「ひろお水族館」を中心に、遊園地、海洋レストハウス、

海洋博物館・海の館、体育館、テニスコート、キャンプ場、

トリムの森、パークゴルフ場などがあった。





襟裳岬周辺はアザラシの生息地である。


「ひろお水族館」はアザラシのレスキュー活動がたいへん

有名らしく毎年、この周辺で怪我を負ったり迷子になったり

した何匹かの「アザラシ」が、この「ひろお水族館」に運び

込まれるという。


昨日の番組は、昨年この水族館に保護収容され、「ジュリッペ、

ミサイル、クララ」と名付けられた3匹の「チビアザラシ」が

懸命な手当の甲斐あって回復し、数ヶ月後、また元の海に返される

までのドキュメンタリーだった。



それにしても、とても愛らしい「アザラシ」の子供達。


しかし、通常業務の他に行うこの子達の世話は飼育係の人に

とっては予想以上に過酷なもの。

好きでなければ出来ない仕事だろう。


個性も性格もバラバラで、飼育係の人も最後まで手を焼いて

いたが別れる時は本当に寂しくて辛かったようだ。




今後、小さな命を救っていた「アザラシのレスキュー活動」が

無くなってしまうのも残念なことだが、ふと以前やっていた

NHKの番組を思い出した。


あの世界自然遺産登録された知床半島では、「トド」や「アザラシ」

による漁業被害が深刻で、今でもハンターがライフルで駆除している

という現実がある。


どちらも同じ道内での話。


なんだか人間のエゴを見せつけられたようでとても複雑な気持ち

になってしまった・・・・。

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2 コメント

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諸行無常 (shibatex)
2006-02-02 20:40:12
黒亀⑦さん こんばんは



ほんと、時、既に遅しって事が多々ありますね。



地元ではだいぶ惜しまれてたようですが、まさに諸行無常。



でも、宣伝が足りなかった部分もあるのでしょうが・・・。





確かにこういう番組はどうしても見てしまうし、



そこには感傷に浸る自分がいますw。

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残念ですね (黒亀⑦)
2006-02-01 22:17:02
こんばんは、Shibatexさん。私もその番組を観ました。同じくそのような水族館がある事すら知りませんでした。存在を知り、興味を持った時には既に遅かった・・・最近このパターンが多いです。



旭山動物園のように全国的な知名度を得た所がある反面、話題にもならずにひっそりと消えていく所があるのは何か寂しいです。どんなマイナーな所でもそこの魅力があり、そこにいく事を楽しみにしている人がおり、またそこで頑張っている人達がいるのだという事を考えずにはいられません。



ああいう番組を観ると、どうも感傷的になってしまっていけません(苦笑)。



PS.前日の猫の頭頂部、カワイイです。



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