試食

2007-05-30 | コラム
スーパーの惣菜コーナーなんかに行くと、時々試食コーナーが

あって、1つ食べてみると意外に美味しくてついつい買ってしまう

ことが良くある。


中には全品試食、しかも同じ物をいくつも食べて、試食で一食分

浮かしてるんじゃないの、という人もたまに見かけるが・・・w。



あるメルマガを読んでいたら、以前から問題になっている音楽の

ダウンロードについて書いてあった。


上記のスーパーの試食における前者と後者の2種類の人種が

どうも音楽に関しても共通する部分があって、おもしろかった。





_______________________

  このメルマガの無断引用、無断転載は・・・・・

     積極的にオススメします!
 _______________________


って、書いてあるからお言葉に甘えて転用させてもらうと、以下






 音楽配信の不正ダウンロードが
  かなり問題になっていましたね。

 ネット上の音楽を不正にコピーする行為です。


 無料でダウンロードする人間が
 どんどん出てきて
 結局、音楽が売れなくなるのではないか?

 そういうことで、かなり問題になりました。




 でも、最近、
 アメリカの音楽業界の
 とびっきり頭のいい人たちが
 この問題を研究したわけです。



 その結果
 驚くべきことがわかったんです。



 ___________________

 『不正ダウンロード』

  実は音楽業界にとってマイナスどころか
  恩恵をもたらしている。

 ___________________


  そういうことです。



 これはどういうことかというと
 不正ダウンロードする人間は2種類いる。

 1:無料だからという理由でダウンロードする人

 2:音楽が好きな人


 1:の人はもともと、CDなんて買わない人。
   だから、どんなことしたって
   そういう人には売れないんです。

 2:の人は無料でダウンロードしても
   気に入ってくれたらアルバムを買ってくれたり
   人に勧めたりするんです。


    これが大きい。



 音楽っていうのは聴くまでいいかどうか
 わかりませんよね。

 不正ダウンロードは、
 いわば『試食』の役割をしているわけです。

 違法な無料のダウンロードがあるおかげで
 その音楽のよさが、より広がり
 結果、音楽がより売れるってことです。


 1:のような人に不正をさせないために
   厳しい規制をして、無料ダウンロードができなくしたら
   音楽が売れなくなり
   音楽業界は衰退するということなんですね。



 面白いですね~



  著作権とか
  特許とか
  キャラクター権とか
  知的財産所有権とか


 まあ、いい。


 そういう価値は認めますけど
 行き過ぎた権利の主張は
 マイナスにはたらくことが多いんです。

 SONYが、よくそれで失敗していますよね。
 過去に何度も。



 結局、その方式が広がらない。だから失敗。
 (Betaなんかはいい例だよね)


  売れた販促物とか

  売れた方法とか

  売れたしくみとか



 そういうモノは一人じめしていては結局ダメ。
 その後の展開が行き詰る。


 そういうものを気前よく手放すと


  新しい方法や
 
  新しい気づきや
 
  新しい売れるしくみ



 それでさらに売れるようになる。


 手放すことを怖がっていては
 な~んにも進歩がありません。

 だから必ず行き詰る。


 気前よくなりましょう。



                      以上。




確かに不正ダウンロードをしてCDを買わない人は、何を

やっても買わないだろうね。



『不正ダウンロード』を『試食』と考えている人は、美味しかったなら

きっとCDを買う。


というか古い考え方かもしれないが、やっぱり音楽って形の

無い物だから、CDのジャケットまで含めて1つの作品だと

考えるから。



それにそのアーティストの本当のファンならば、CDを買ってあげよう

と思うのも人情。




ただ、『試食』も考えもので美味しくなければ、決して買ってくれない。


昔は、特に洋楽なんかは、視聴はおろか情報が少なくて音楽雑誌の

レビューを読んで、いいと思ったCDを「エイッ」と買って結構失敗した

経験があったりするw。


そういう意味では、CDを買うのもある種のギャンブルだった。


買って失敗したのもたくさんあったが、予想以上に良い物も

少なからずあって、そんな時はヤッタぜ!って感じだったw。

だから、駄作でもみんな間違って買ってしまったことも、多かった

んじゃないかなw。


これが買う前に完璧に一曲全部聞けるとなれば、何度か聞いて

本当に気に入ったものだけを買うというシビアな状況になる。

間違って買っちゃうということが、グンと減るに違いない。


結果、良い音楽しか残れないというアーティストにとっては厳しい

けれど、リスナーにとってはありがたい時代なのかもしれない。


まあ、とにかく美味しい物しか買って貰えない、よりごまかしの

効かない世の中になったということかも。





話が少しそれてしまったが、やっぱりなんでもかんでもあまりに

厳しく規制してしまうと硬直して広がりが無くなると言うのには

まったく同感。



中国の様に海賊版王国になってしまうのは、問題だけれど

出し惜しみせず、気前よくなりましょうという考えには大いに賛成。

そのほうが明るい未来があって、間違いなく楽しい。


なんでも独り占めして抱え込むと川の流れと同じで、停滞し

次第に水が淀んでくる。



そういえば、先日話題になった森進一の「おふくろさん」という曲の

トラブルも、「気前の良さ」から見るとなんだかなぁという感じw。



音楽に限らず、出し惜しみは・・・・・禁物。



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8 コメント

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ジャッキー モウリ ツンイチ (にこ)
2007-05-31 06:20:13
ミドルネーム?
あははは
ミロのヴィーナスにドラいモンの手、
ロダンのアフロ頭な考える人。
紅白のあの歌はパロディ
ぢゃぁ無かったんだ!?
味見するのも気を付けないとネ
とかく此の世は隅に杭
返信する
Unknown (yass)
2007-05-31 11:37:47
今、海外のワーナーやユニバーサル、コロンビアなんかは
こぞって無料配信なんかもしてるんですよね。
YouTubeやMySpaceなんかに堂々とPVを次から次へとポストして。
勿論、それがDLされようがサイトにリンクされようが承知の上で。
事実、それで売上が減ったかと言えば、凄く増えたワケではないけど、減ってはいないようで。

結局のところ、記事にあるようなことが影響してるんだな、と。

以前CCCDが問題になってたけど、早い話、
つまんないのが溢れすぎて売れなくなっただけっていう(笑
結局メーカーも随分経ってから気付いて一部廃止の方向のようですが。

しかし、今って本当に便利ですね、つくづくそう感じます(^-^;)。
昔は試聴なんてテレフォンサービスくらいだし・・・(古)。
それか明方間際の深夜の洋楽番組の放送でチェックするくらいで。
そういう背景もあったのかなァ・・・いや、そうでもないか(^-^;)。
返信する
Unknown (shibatex)
2007-05-31 21:31:24
ニコさん こんばんは

今回のクイズは難しすぎw。
返信する
Unknown (shibatex)
2007-05-31 21:49:34
yassさん こんばんは

やっぱり海外ではすでに無料配信とかしてるんですか。
さすが柔軟性がありますねw。

ただ、やっぱり仰るとおり、以前はつまらんものが多かった
というのは同感。
価格に見合った価値のものが少なかったですよ、実際。

そうそう昔は洋楽番組にも出ないようなマイナーな新曲を
FMなんかでマメにチェックして買ってましたね。
で、1回しか聞けないからそれで買うかどうか判断してましたよw。
それを思うといい時代になったもんです。
返信する
Unknown (yass)
2007-06-01 01:22:21
柔軟性もそうだと思うんですが、やっぱ・・・気付いたんでしょうね(笑)。
90年代以降、急激に技術進展もあったんで、レコーディングも昔のように
手間隙かからなくなっただけに、質より数やインターバル短縮重視っていう傾向になっていきましたもんね。
そうなると、やっぱついていけないリスナーも増えて行くと思うし・・・。
LP時代は仮に3~40曲制作しても、物理的に収録不可能だったんで、
そこから厳選しますよね。なのでいわゆる捨て曲は本当に捨ててたり。
でも、CD時代になって収録可能になったので、捨て曲が増えたり(笑
だから昨今ベスト盤が異常にウケたりってのもわかりますしね。

あと、昔のラジオはプロモートも今のようにありましたが、
今ほど露骨じゃなかったと思うんですよね。
何て言うか・・・もっとアカデミックだったりしたし、情報も濃くて。
でも、今のラジオは昔のように特集だったりコアな内容も失せて、
全体的にプロモート志向ばかりになっちゃいましたもんね。
実際現場にいてつくづくそう感じましたからねぇ(^-^;)。
とりあえずレコード会社の営業をそのまま横流し状態だったり。
ムーディ勝山のように右から左へなかなか受け流せないっていうか(笑
返信する
Unknown (shibatex)
2007-06-01 22:41:41
yassさん こんばんは

なるほど技術の進歩も原因だったんですね。
でも音楽はやっぱり量より質が基本、数でごまかそう
としてもそうはいきませんw。
CDは昔に比べてほとんど価格が下がってないから
やっぱり吟味して買いたいもんです。

しかし今はネットでほとんど音楽の情報は得られるんで
最近はほとんどラジオ自体聞くこともなくなりましたね。
プロモート志向ばかりになっちゃいましたかぁ・・・・。
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Unknown (yass)
2007-06-02 01:19:19
そもそもTVも音楽番組がプロモート志向じゃないですか、モロに(汗)。
ネットもそうだと思うんですが・・・。

技術が向上しても、リスナーは寧ろそこを求めてないってことかもしれませんね。
実際、音が多少悪くても普段はMP3で満足するような人が増えてますしね。

アルバム1枚2~3000円ですよね。
でも30年前でもLP1枚それくらいでしたからね。
そう考えると、一応安くはなっているんでしょうけどね(^-^;)。
返信する
Unknown (shibatex)
2007-06-03 15:25:36
yassさん こんにちは

ホント昔はコアなラジオ番組があったと思うんですが、
近年はまったく聞かないので最近の状況はわからんですねw。
ましてや洋楽に関しては昔の曲の焼き直しみたいのばかりで
興味を惹かれないし・・・。
まあ、よく考えてみたら鑑賞用ではなくカラオケ練習用の曲
ならCDをあえて買わなくてもいいかなとも思いますね。
着歌やらカラオケの方で上手く稼ぐ時代なのもw。
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