ディズニー・アート展

2007-04-08 | ART

札幌芸術の森美術館で開催されているディズニー・アート展


会場が予想以上に混んでいたことにも驚いたけれど、それ以上に

作品のすばらしさに驚かされたw。


ほとんど事前情報を得ずに行ったわけだが、ディズニーと聞いて

「ミッキーマウス」や「くまのプーさん」のアニメ原画みたいな

ものばかりかと思っていた。


ところが、それもあるにはあるのだが中でも1940年代から

1950年代に描かれたアニメの背景画が素晴らしい。


当然、いわゆる「画家」が描いた絵ではないのだけれど、色使い

構図どれをとっても素晴らしく、しかもメルヘンチックでアートと

呼ぶに相応しい力作ばかりだった。


キャラクターたちが上からかぶせられなくても、立派に一つの

作品としての主張がある。


ちょっとした画家の絵より、この背景画のほうが感動が

大きかったりするw。

 

昔はCGなんてあるはずもなく、当然こんな緻密な絵をすべて

手で書いたわけだが、それが今のCGでは出せない「いい味」を

醸し出しているのだろう。


だからどの絵にも共通して言えることは、見る人を包み込むような

暖かさが伝わってくるということ。

 

見に来ている人たちのため息が、あちらこちらから聞こえてくる

くらいだった。

 


実際のアニメではとかくキャラクターにばかり目がいってしまい

がちで背景画を鑑賞している余裕はあまりないのだが、今回は

ディズニーがいかに背景画に対しても手を抜かず、絶対いい作品

にしようという執念のようなものを感じずにはいられなかった。

 


これが、ディズニーが長年にわたって人気を保ち続けている

理由かな、とわかったような気がする。

 


一見の価値あり。

 


2007年3月24日(土)~5月27日(日)まで


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2 コメント

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Unknown (yass)
2007-04-11 23:01:20
ディズニーもそうだけど、当時のアメリカのカートゥーンの世界って、
今とは比べ物になんないくらい贅沢というか、手が込んでましたよね。
トム&ジェリーにしても、今もたまに見るんですが、
とても60年前の作品とは思えない出来栄えですもんね(大汗)。
60年前でしかもフルカラーだし、BGMは全部オーケストラだし。
セル画も全て手作業で、1つ1つ起こしてましたもんね。
今同じようなことをやったら10倍の費用を出しても到底無理、っていう(汗

ディズニーはチョット前にカーズのDVD買ったくらいですが(って、正確にはディズニーちゃいますが)、
やっぱスゴいと思いますね。最近のは正直あまりパッとしてない気もしますが(涙
ミッキーなんかも、50年以上前のモノクロ時代が一番好きデス(^-^;
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Unknown (shibatex)
2007-04-12 22:17:03
yassさん こんばんは

トムジェリもスゴかったですよね。
絵もストーリーも完成度が高い。
それにしても今は能率とか効率を優先しすぎな
感じがしますね。アートを工業製品として扱って
いるというか。
今回ので、CGはリアルで綺麗ですがやっぱり何かが
足りないと改めて思いましたよ。
時代の流れとはいえ、ちょっと・・・。
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