
札幌芸術の森美術館で開催されているディズニー・アート展。
会場が予想以上に混んでいたことにも驚いたけれど、それ以上に
作品のすばらしさに驚かされたw。
ほとんど事前情報を得ずに行ったわけだが、ディズニーと聞いて
「ミッキーマウス」や「くまのプーさん」のアニメ原画みたいな
ものばかりかと思っていた。
ところが、それもあるにはあるのだが中でも1940年代から
1950年代に描かれたアニメの背景画が素晴らしい。
当然、いわゆる「画家」が描いた絵ではないのだけれど、色使い
構図どれをとっても素晴らしく、しかもメルヘンチックでアートと
呼ぶに相応しい力作ばかりだった。
キャラクターたちが上からかぶせられなくても、立派に一つの
作品としての主張がある。
ちょっとした画家の絵より、この背景画のほうが感動が
大きかったりするw。
昔はCGなんてあるはずもなく、当然こんな緻密な絵をすべて
手で書いたわけだが、それが今のCGでは出せない「いい味」を
醸し出しているのだろう。
だからどの絵にも共通して言えることは、見る人を包み込むような
暖かさが伝わってくるということ。
見に来ている人たちのため息が、あちらこちらから聞こえてくる
くらいだった。
実際のアニメではとかくキャラクターにばかり目がいってしまい
がちで背景画を鑑賞している余裕はあまりないのだが、今回は
ディズニーがいかに背景画に対しても手を抜かず、絶対いい作品
にしようという執念のようなものを感じずにはいられなかった。
これが、ディズニーが長年にわたって人気を保ち続けている
理由かな、とわかったような気がする。
一見の価値あり。
2007年3月24日(土)~5月27日(日)まで
今とは比べ物になんないくらい贅沢というか、手が込んでましたよね。
トム&ジェリーにしても、今もたまに見るんですが、
とても60年前の作品とは思えない出来栄えですもんね(大汗)。
60年前でしかもフルカラーだし、BGMは全部オーケストラだし。
セル画も全て手作業で、1つ1つ起こしてましたもんね。
今同じようなことをやったら10倍の費用を出しても到底無理、っていう(汗
ディズニーはチョット前にカーズのDVD買ったくらいですが(って、正確にはディズニーちゃいますが)、
やっぱスゴいと思いますね。最近のは正直あまりパッとしてない気もしますが(涙
ミッキーなんかも、50年以上前のモノクロ時代が一番好きデス(^-^;
トムジェリもスゴかったですよね。
絵もストーリーも完成度が高い。
それにしても今は能率とか効率を優先しすぎな
感じがしますね。アートを工業製品として扱って
いるというか。
今回ので、CGはリアルで綺麗ですがやっぱり何かが
足りないと改めて思いましたよ。
時代の流れとはいえ、ちょっと・・・。