災い転じて福となす

2006-06-15 | コラム
昨年、ナショナルのFFストーブによる死亡事故が起きた時は、

非常に速い誠意のある対応で、テレビCMもこれでもかというくらい

流したり、1台当り5万円で欠陥ストーブの買い取りまでするという

姿勢を示し、逆に一般消費者の支持を得た。



この事件を逆手に取って、やっぱりナショナルは消費者のことを

一番に考えているメーカーである、ということを改めて消費者に

アピールした。


CMやあらゆる媒体を使ってのお詫びと回収を呼びかける広告、

欠陥ストーブ買い取りなどで、膨大な対策費がかかったのだろうが、

その甲斐あって消費者も離れる事無く、反対にファンを増やし業績も

今まで以上にアップ。



株価もほとんど下がらず、正に「災い転じて福となす」という結果。



当然、この欠陥のあるFFストーブも下請けに作らせていたはずだが、

そんなことはガタガタ言い訳せず、販売元である松下電器に全て責任

がある、という姿勢を貫き、見ていてとても潔い。


やっぱりこの辺は、「経営の神様」と言われた故)松下幸之助の精神が

しっかり受け継がれているからだろうか。


「まねした電器」などと揶揄されているが、ちょっと見直したw。



体力がある企業だからここまで出来たのかも知れないが、それに

比べて昨今の耐震偽装に関わった会社や今回のシンドラーエレベーター

なんかを見ていると、とても見苦しくて仕方ないw。


責任の押し付け合いは当たり前。


少しは見習って欲しいもの。

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