福岡 モンコレメモ

モンスターコレクションTCGのブログ。活動地域は福岡市周辺なので地方ネタも稀に書きます。モンスター全般大好きです

【テキスト集】 検索ワード 「ドラジェ」「魔剣姫」「姫様」

2015-04-27 22:00:12 | BBS・読み物


灼熱色の肌を持つ巨人が、ドラジェの前に躍り出た。
「オ、オテアワセ、ネガイタインダナ」
「アカンアカン! 魔剣姫様と戦いたいんやったら、まずは
このフリスキーを倒してからにしてもらおか!」
そんな巨人とドラジェの間に、赤い衣装のシロネコが割っ
て入る。手には銘刀「紅まぐろ」がキラリ。



「姫様、タウラスのパワーにはお気をつけくだされ!」



「早いですな! 姫様、大丈夫ですか!?」



「ドラジェ様! 今ですぞ!」
「わかっている! あの巻物だな!」



ふわふわと舞う、半透明の小さな存在。
「スピリットか。エレメンタルになる前の精霊だな」
「魔剣姫様、なんでそんなんがここにおるんでっか?」
「それだけ、属性値が濃い──ということだろう」
なるほど、モンブランが言っていた通りだ。ってことは、
ここで間違いないってことか。



「うわ、すごいや……!」
「なんやこれ、光が漏れ出しとるで!」
僕たちがたどり着いたそこには、光があふれている井戸の
ようなものがあった。そこからスピリットたちが、吐き出
されるようにして生まれてきている。
「これが……精霊の井戸でっか、魔剣姫様?」



「悪霊ですな! 姫様、物理攻撃は効きませんぞ!」
「わかっている! 剣号解除――冥剣ギルガメッシュ!」
ドラジェの言葉が引き金になり、魔剣が呪われた姿――冥
界の魔剣へと変じる。



「コード解除──魔剣スティンガーフォーム!」
ドラジェが言葉を発したとたん、剣が輝いた。大きかった
あの剣が、見る見るうちに小さく、それに刃だった部分が
螺旋状に渦巻き、片手用の突剣の形となる。
「どうする気なの?」
「足下から逃げるぞ」



砂塵を巻き上げて現れたのは、砂蟲の騎兵だった。
「どうしました、姫様?」
「なるほど、蠍のあの脚ならば、騎乗していても両手をフ
ルに使えるというわけか……」



液体状の不気味な生物を前に、モンブランが下品な笑み。
「覚えておりますかな、姫様。喜び勇んで飛び込んだ浴場
がすべてスライムまみれ……」



一匹の泥竜を見つけることが僕らの任務なんだけど……ド
ロドロの沼を前に、僕らは途方に暮れていた。
「私は剣の中にいる。危機になったら呼ぶように」
「ああー! ずるいわよ、ドラジェ!」
消えるドラジェに対し、残されたアーニャの抗議の声。
「じゃあ、あたしは飛竜で空から調べることにする」



扉の守護者たる巨骨のゴーレムには腕が四本あり、それぞ
れに凶悪な武器が握られていた。
「ドラジェ、いける?」
「力任せに振り回すだけの剣術であれば、問題はない」



「赤蠍の一族は純粋が故に盲進。説得は困難ですぞ!」
「ならば……」
ドラジェが抜こうとした剣を僕は片手で制する。
「僕にひとつ、考えがある」



「快適な空の旅もこれまでのようだな」
ドラジェが睨み付ける空の端。黒い影が徐々に悪魔の姿
をかたどっていく。
「あれはアバドンですか。ということはとうとう……」
「ああ、冥界の貴公子が復活したようだな」



ドラジェの一撃を受けてなお、巨人は再び立ち上がる。
「急所を貫いたはずだぞ! 不死身なのか!?」



「白霧の海賊王ガトー様! まだ会ったことはないけど、
ネイはお慕いしております!」
海賊娘のメロメロ発言に、ドラジェがお酒を吹き出す。
「ほっほう、これはまた面白くなってきましたな」



「性懲りもなく、貴様らは!」
言うが早いか、ドラジェが掌に水塊を凝縮する。



「魔剣の姫さんが、ここは私にまかせろだと。なんでも剣を
通してあの死神どもを落としてくださるそうだ」



「精霊の井戸への道は、簡単ではなさそうだな」
紅河を行く数隻の船を横目に、ドラジェがつぶやく。
「どうなさいますかな、姫様?」
「時間がないのだ、突破するほかあるまい」



「なんという火のエナジー! やばいですぞ、姫様!」



「姫様、今こそ彼らを呼ぶべきかと」
「この状況で誰が来るというのだ」
「六王国時代、姫様の旗の下で戦った騎士たちですよ。拙
僧の独断でベルヴィオンの名をお借りしたでしょう」



ドラジェが見下ろす黒い大地に駆ける、六騎の赤い騎兵。
「このまま歩いて行くのも骨が折れる。私があの騎竜を奪っ
てくる。オマエたちはここにいろ」
「奪ってくるって、そんな簡単に……」



「オマエは……確かあの時代で私を……」
「あのときの姫様との相性はバッチリでございました。ぐ
ふふふふ、実際に会うのは初めてでしたかな?」



「なるほど、不死の私には髑髏の兵隊というわけか」
「ぐふふふ、姫様、思い切り悪役ですな」



雪隼が甲高い声をあげたとき、僕の心が凍り付いた。
「まさか……ドラジェの声が聞こえないよ!」
「なんですと!? そうか、あのときの封印解除のツケですな!
だからやめておけと言ったのです!」



「ついに密林の碧鱗王が動いたわ! これで包囲網が完成す
るわね、ドラジェ!」
「そうだな。しかし、まだ味方と決まってはいない」
「え? だって、モンブランが書状を送ったって……」



「碧鱗四将軍が一人、双龍剣のジエン、参る!」
騎兵に混じって、二刀の剣士がドラジェに飛びかかる。
「リザードマンではないか!? なんのつもりだ貴様!」



「過去の住人であるドラジェたちもがんばってるんだ! 今
の住人である僕らががんばらなくてどうする!」
「ブリちゃんの言うとおりだよ、お稲荷さま!」
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