高梨沙羅は、スーツの規定違反を食らい、一本目は無得点となった。
他国の実力在るメダル候補の選手も軒並みスーツの規定違反だった。
結局、スロヴェニアが金メダルを獲得した。
滞在中に体型が変化して痩せてしまい、スーツにだぶつきが出来てしまい、其れが基準をオーバーしてしまったと云うのが失格の理由と云っていた。
体型よりも大きければ、風を受ける面積が増えて揚力、浮力が発生する。
高梨沙羅は、飛んで好記録が出た後にチェックをされて失格となったのだが、アレ若し大した記録で無ければスルーされていたに違いない。
チェックはランダムに抜き打ちで行われるとの事だが、一連の失格者から見ると、故意にやっているのは明白だ。
スロヴェニアからカネでも貰っていたのだろうか。
五輪に於ける疑惑の判定は、過去には柔道が在った。
シドニー五輪の、篠原信一とフランスのダビド・ドゥイエの試合だった。
ドゥイエの内股を藤原が、内股すかしで切り返した。
ドゥイエは背中から落ち、篠原の見事な返し技が決まったと思った。
だが、判定はドゥイエに軍配が上がった。
当時、其れを見て吾はテレビに向かって怒鳴った記憶が在る。
ワールドベースボールでも、誤審と云うか、インチキであった。
今回も、何やらそんな雰囲気が在った。
もう此れは覆らぬだろうし、泣き寝入りするしかないのかも知れぬ。
五輪に限らず、国際スポーツは商売であるからカネが動く。
時に此の様な無茶苦茶な判定が出るのだろう。
吾々は、そう云う見方で面白おかしく見る事が出来るが、競技に取り組んでいる選手達はそうではない。
五輪に人生をかけている。
其れにしても、高梨沙羅は一本目を失格と告げられて、二本目よくあれだけの良いジャンプを飛んだと感服した。
高梨沙羅と同様に、他国の失格となった実力選手は本当に気の毒で仕方無い。
SNS等、他で色んな労いの言葉が飛び交っているが、吾は言葉が浮かばない。
誰がどんな言葉を掛けても、当事者の気持ちが収まる事は無い。
癒すのは人ではない、時間である。
不当な判定に声を上げねばならぬが、疑惑の判定をさせぬ位の勝ちを収めねばならぬのだろう。