我が国も、他国に遅れてデジタル決済が主流になりつつある。
財布を持たずにスマートフォンをかざすだけ。
今や公共交通機関もICカードでOK。
中でもEdyとSuicaは非常に便利である。
財布は嵩張るし、小銭は増えるわで鬱陶しい。
其処でICカード等のデジタル決済が普及した。
併し、いざ蓋を開けてみると、色んなICカードが登場し、気が付くと財布の中がカードだらけ。
結局は何も変わっていない。
一つで凡てが網羅出来る決済が理想である。
我が国の政治家や日銀からは此の事についてどう考えているのだろうか。
国が動かぬ為、民間が頭を捻くって色んな決済を発案する。
此れが乱立の原因である。
大陸では支那北京で冬季五輪が行われている。
支那はデジタル人民元を世界に流通させようと目論んでいる。
コロナが世界に蔓延する前、支那観光客を取り込もうと、ウィーチャットペイやアリペイでの支払いを各百貨店等が導入している。
此れと同じ様に、デジタル人民元を我が国の色んな店が使用可能とし、此のデジタル人民元が便利だとなれば日本人も使い出すかも知れない。
そうなれば、日本人がデジタル人民元で何をどう使った等のデータが支那政府に筒抜けとなり監視される。
我が国の日銀は、円のデジタル化をどう考えているのだろうか。
全く手を付けていない訳ではないと思うが、円がデジタル化すれば銀行の支店、ATMは不要となる。
そうなれば銀行の存在価値が問われるのだが、銀行側としても在り方を検討せねばならぬだろう。
銀行側へ気を使わねばならぬ為、国も中々踏み切れぬのだろう。
キャッシュレスだが、諸外国は其れに伴う手数料が非常に安い。
上記に挙げた、支那のウィーチャットペイやアリペイは0.6%、欧米では1%台。
我が国のキャッシュレス手数料は5%近く取られる。
とは云え我が国では、未だ現金が幅を利かせていてキャッシュレス決済の普及率は未だ20%止まりなので、然程影響は出ていない。
だが、将来必ずキャッシュレス時代が到来するので、割合が増えてくれば決済手数料が大きく圧し掛かる事になる。
我が国でキャッシュレス決済の普及が一向に進まないのは、カネを使う側は現金でも別に不自由さは感じないからと云うのが在る。
事業者側は、導入が面倒だとの理由が在る。
キャッシュレス決済の手数料が従来の高い儘で普及が広がれば、其れを導入した店は、経常利益よりもキャッシュレス決済手数料が上回れば、売り上げは飛んでしまう。
キャッシュレス決済を普及させたければ、手数料を他国並みにしなければ皆が疲弊するだけである。
其れと同時に円のデジタル化も進めて欲しい。
我が国が此の儘何もせずにいれば、他国のデジタル通貨に飲み込まれてしまい、円は国際通貨としての価値が無くなってしまう。
此れは軍事と同様に、我が国の安全保障に大きく関わって来る。
何をするにも対応や決断が遅い日本の政治家。
周りの目を気にする事無く、推し進める推進力を大いに発揮して貰いたい。