ヨーロッパでは航空機をSAFで飛ばすと云う。
SAFは廃食油や木質バイオマス等を使用する事に因り、従来よりも二酸化炭素の排出量が少なくなると云うもの。
此の代替燃料を使える様にするのは相当なコストが掛る為、航空運賃に跳ね返って来る。
日本航空とANNが、日本版SAFを開発しようと云う事で手を組むと発表。
我が国は、ヨーロッパに向けて業務用油を輸出している。
此れを止めて国内向けにして使用すれば、我が国でもSAFの様な代替燃料が供給出来るのではないか。
併し、此のSAFも結局はヨーロッパの環境商法の一環である。
航空機の原動力を電気にすれば良いじゃないかと云う者もいるが、電気では飛行機を飛ばすパワーは出ない。
現段階では、原油に優るものは無い。
此れ等の事で我が国は立ち遅れていると云われている。
資源の少ない島国である我が国は、海外に依存しているのが現状。
吾の様に批判ばかりしていては取り残されてしまうのだろうが。
だが、原油で飛行機を飛ばす事が問題になりつつ在ると云うのはぞっとする。
代替燃料を調達出来なければ、海外とのやり取りは出来なくなるのだろう。
輸出、輸入も儘ならず、海外旅行へ行く事も、外国人の来日も無くなる。
船にしても現状は原油が燃料である。
原子力豪華客船が世に出て来るかも知れない。
其れは其れで面白いが。
原油が二酸化炭素排出の元凶と云うならば、産油国は此れからどう動いて行くのだろうか。
原油は内燃機関だけに使われているのではないので、全く0になるとは思えぬ。
まあ何れにしても、地球の事を心配しているのではなく、商売が念頭に在るのは間違いない。
そう云えば、シェールガスの言葉を見なくなったし、聞かなくなった…。
一時期、シェールガスが代替燃料として話題になったが、商用化するに当たりコストが掛かり過ぎて手を出した企業が軒並み倒産したのはご存じの通り。
まあどうせ、此のSAFも今は話題に上っているが、シェールガス同様頓挫するだろうと思う。
原油並みに商用化出来て普及するので、何時そうなるか見守りたい。