そんな悠長な言葉が口を突いて出る...そんな余裕が欲しいものだ。
のんびりや、のほほんと毎日過ごしている人は居るのだろうか...。
そんな悠長な事を思い乍ら過ごしている人は、時間とカネが余り在り、使い切れぬ次元の人々なんだろう。
又は、世を達観して諦めの境地に達した精神レベルの高い人々か...。
他人の事は解らぬが吾の場合、「のんびり」「のほほん」と思える日が週の内...否、月に1日在るか無いかである。
月に1日も無いかも知れぬ。
朝は6時に家を出て職場に向かう。
夜は7時に職場から荒屋のぼろアパートへ帰る。
昔の中外製薬(現在はライオンに移管)のCMに、高田純次が出ていた栄養ドリンクの「グロンサン」のキャッチフレーズ「5時から男のグロンサン」を思い出した。
とても、仕事を終えてから5時から男にはなれぬ。
仕事を終えてから7時過ぎに職場を離れ、帰宅すれば8時近くなる。
暗い玄関のドアを開け、冷え切った部屋に着替えもそこそこに仰向けになって「ふぅ〜」と溜息を天井に吹き掛ける...。
5分から10分そうし乍ら、今晩は何を作って食おうかと思案する。
冷蔵庫を開けて中を眺めてみると、萎びたレタスと食べ掛けの唐揚げが一皿ラップ状態。
ヨーグルト(ビフィズス菌入り)が3個無造作に並んでいる。
豆腐が2パック(消泡剤無使用)在る。
上段の冷凍室には、冷凍スパゲッティが2袋。
冷凍お好み焼き(豚玉)が1枚。
此れ又、食べ掛けの井村屋の冷凍あんまんが残り2個。
味噌も在る。
味噌は冷凍保存すれば傷みが防げると聞いてから冷凍保存している。
そろそろ、食材の買い出しに行かねばならぬ。
あとは常温保存のカップラーメンとどん兵衛にレトルトカレー。
明日が消費期限の粒あん入りのねじりデニッシュが1本。
決まった。
萎びたレタス、豆腐の味噌汁と食べ掛けの唐揚げ、粒あん入りのねじりデニッシュ。
何と異色な組み合わせだろうか。
毎日こんな食事ではない。
カロリーと栄養が不足せぬ様に、栄養補助食品も間に入れたりしている。
食費は、祖母が元気でいた時の様には行かない。
祖母は回復期リハビリテーション病棟から、介護医療の病棟に移った。
空きが出た為だ。
抑々、介護医療病棟に入る積もりだったが、空きが無く回復期リハビリテーション病棟に入っていた。
介護医療病棟に入るに当たり、費用が変わる。
介護に関する行政手続きを凡て行って掛かる費用が毎月8〜9万円。
介護サービス費の還元手続き(規定限度額を超えた介護サービス費が掛かった時に、支給される)を行なって、毎月実質6万〜7万。
中々の出費である。
世帯によって区分が在るので、どの区分に認定されるかで金額は変わる。
回復期リハビリテーション病棟の時は、治療の現場なので、介護サービス費は掛かってはおらず、最初12万の払だったが、限度額認定により、大幅に減額されていた。
矢張り介護サービス費は高額である。
ヨーロッパの様に、福祉の負担0なら有難い。
ヨーロッパの様に、消費税等の税額を増やしてくれてもよいので、福祉負担0が良い。
元気で順風満帆の時はそんな事は考えもしなかったが、直面して痛感した。
吾の薄給では、最早削る処が無い。
唯一削るとなると食費を抑えるしか無い。
そう云いながら、「お前パチンコに行ってるじゃないか」とお叱りを受けるかも知れぬが、パチンコに行くのは月に2回程。
此の間、5千円だけ握って、お座り1発で偶々勝ったが、5千円負けた時点で退店すると決めている。
せめて、小遣いだけは確保したいと思い月1万円。
此の範囲内で遊んでいる。
カネが無く、出費が増えたなら、其れに応じた生活へレベルダウンせねばやっては行けぬ。
服も多少ヨレヨレでも破けていなければ十分着れる。
此の間、靴がダメになり、靴屋に行くと掘り出し物が在った。
展示品だったらしく、日に当たって色褪せていたものが、8000円が2100円になっていた。
片側だけ色褪せて、色違いの様になっていた。
店員は、「色違いになっていますが」と云ったが自分は、
「暫く履いていれば、濃い方も色褪せて色合いが揃いますよ、気になりません」
片側は色褪せてはいるが、履き心地に問題は無い。
足にしっかりフィットした良いシューズである。
誰も足下を見て歩く人等おらず、何の気にもならない。
本題から脱線した。
「のんびり」「のほほん」と出来る時は、こうしてブログで悪態をついている時なのかも知れぬ。
あと、愛車で疾走している時...。
まぁ、人によって何をしている時に心が休まるのかは其々である。
疲れた体に漢方薬を投入してまったりとするか...。