受験者全員が学科と併せて合格となった。
フォークリフトの検定は、アホでも取れるとは聞いていた。
流石にフォークリフトを転倒させたり、コーナーに置いてある設置物や荷台の破壊、コースカット、激しいコースOUT等が在れば素質無しで不合格となる場合も在る。
フォークリフトは減点方式の為、ミスが在れば其れに応じた減点を喰らう。
合計30点減点を超えた時点で不合格となる。
敢えなく不合格となった者は、追試として居残りで再検定し合格させると聞き及んでいたが、最近は違う様で、吾が受けた時は...
「追試は一切やらない。合格点に満たない者は不合格であり、次回検定に臨んで貰う」
と云う事を念押しされた。
さて此の教官だが、本番の検定時も贔屓振りを全開させていた。
気に入った者には、一つ一つの作業の度に...
「フォークを上げる。マストを起こす」
「はいハンドルを半回転切ってスタート」
「ハンドルを戻して」
「其処で止まる。サイドを引いて」
「マストを倒して平行に...もうちょい倒す...未だ未だ倒す...はいOK」
「サイドを解除して、前のパレットに向かって少し前進、STOP! サイドを引いて」
「上げて、後方確認してバック」
等々...。
自分が気に入った者や、自分に反りが合う者には、横に着いて指示を飛ばす。
練習時の時と同様に、検定本番時にも此の調子である。
吾や其の他の者には知らん振り。
検定ちゃうやん...。
そう贔屓し乍らでも満点にはせず、行程の指示を飛ばしつつ、其の指示通りにならなかった箇所のみ減点していた。
検定用紙を見た訳ではないが、此の教官が用紙に記入する際はかなりのオーバーアクションだった。
吾の番が来て、一連の作業行程に臨んだが作業を飛ばしかけたりしてやり直しもした。
フォークリフト技能検定だが、昔は取らせる為のものとされていたが、昨今は死亡事故等も増えており、素質が無い者は不合格となる。
無理矢理捻じ込んで合格させる所(吾が受けた会場)も在る様だが、此の傾向は少ないと聞く。
素質が無い者を合格させたら、何時かは事故を起こす。
事故を無くし、素質無き者を篩いにかけるのも教官の役割ではないかと思うのだが、其れとは程遠い教官のスタンドプレー。
こんな出鱈目検定の為に、彼れや此れやと神経を使ったのがアホらしなった。
まぁ、吾自身は合格となったので、今思えばどうでもいい。
併し、フォークリフト技能検定の現場には色々在る様ですわ。
今回のフォークリフト技能検定に関する記事が何かの参考になれば幸いであります。
結構、特異な会場だったと思うけどなぁ。
では、此の辺で...。