昨年末に漠然とした不安感が頭を擡げてから、一向に姿を消そうとしない。
誰かが書いた本に、『あなたの不安の99%は起こらない』と云うのが在った。
題名だけ見て読んだ事は無い。
詰まり、「取り越し苦労はするだけ損」と云う事なのだろう。
何も決まっていない先の未来を、悪い方へ具現化しようとするのは無駄な事であるのは解っている。
今、吾が置かれている現状を見る限り、良き想像を巡らすのは非常に難しい。
何か打開策は在るのかさえも解らない。
職場では貝の様に、仁王像の阿吽の吽像の如く口を閉じていても煙たがられ、あからさまな嫌がらせも在る。
「口を閉じてさえいれば、争いは起きぬ」と誰かが云っていた。
不遇の理由ばかりを並べ立てている訳ではない。
風呂に浸かり乍ら眼を閉じて、今日一日を振り返る。
「今日は他に不快な思いをさせていなかっただろうか」
「己の発した言葉は適切だっただろうか.....」
「今日は、仕事でしくじったが、上手くフォロー出来たな」
等と、良かった事や悪かった事を織り交ぜて振り返る様にしていた。
就寝時に一日の反省をすると云うのをよく聞く。
だが、就寝時に行うのは睡眠を妨げる。
寝る迄に凡て終わらせておく様にしている。
其れが他から見て間違った昇華だったとしても、今では相談する相手もいない。
併し幾ら己を省みて糺そうとしても無駄だと悟った。
どれだけ気を遣おうが、言葉を選んで穏やかに話し掛けても邪険にされるばかりである。
人との関係は、一度でも嫌だと思われたら、どんな態度に出ようと和解は絶対に無い。
最近は反省と云う大いなる無駄な行為はやめた。
反省などと云う時間があるならば、センズリでもこいた方が精神上、身体上に好影響である。
皆さん、反省などしても無駄ですので、やられている方々は今直ぐ、今日からおやめ下さい。