弊社お得意先T社のメーカー総会が開催されました。
今回の基調講演は小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクトマネージャー、宇宙研究開発機構(JAXA)の吉川 真博士です。
報道や映画化などで皆さんご存じでしょうが、このプロジェクト、実は火星と金星の間あたりに浮かぶ小惑星「いとかわ」はわずか500mほどの大きさ。
ここに探索機を送り込むのは至難の技で、NASAでさえリスクが大きいと敬遠していた事業なのです。
そして月以外の太陽系天体から物質を持ち帰ったのはこれが初めてのことで!
関係者もまさか帰ってこれるとは考えていなかった程の大成功だったのです。
「いとかわ」は重力が小さく、例えば人がジャンプすればそのまま宇宙空間へ飛び出すほどしかないそうです。しかもNASAと比べ何十分の一の少ない予算で成し遂げたこのプロジェクト、日本が世界にむけて胸を張っても良い大成功なのです。
この調査により始原天体のサンプルで太陽系や宇宙の起源が調べられる他、小惑星と地球の衝突を避ける研究など大きな意義があるのです。
いま「はやぶさ2」が宇宙を飛んでいます、2018年に小惑星「りゅうぐう」を探査し、東京オリンピックの終わった後、地球に帰還する予定です。
日本の高度で繊細な技術に大きく期待したいと思います。
講演の吉川博士
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探査により再現された小惑星「いとかわ」の模型