台風による土砂崩れで中央本線は
荻原碌山の彫刻作品「女」は日本近代彫刻の最高傑作といわれている。
わたしはぼーっと見上げていただけ。
運休が続いていた。
あずさ3号が運転再開したのは、
わたしたちが出発を予定していた3日前。
ギリギリで間に合った。
信州の山並みと広がる田園、
そして清流。
安曇野アートラインと呼ばれる多くの美術館。
学生時代に一度。数年前に二度。
好きなところ、といつも思う。
碌山美術館。
荻原碌山の彫刻作品「女」は日本近代彫刻の最高傑作といわれている。
新宿中村屋のサロンで出会い、
苦悩の愛を捧げた相馬黒光の面影が
あるという。
三十歳の若さで亡くなった碌山へ捧げた
高村光太郎の詩碑が庭にあった。
美術館の入り口にはこの文字が…。
わたしはぼーっと見上げていただけ。
娘が写真を撮っておいてくれた。
意味を調べ、こころ打たれる。
【愛は芸術なり、悶えは美なり】
娘は初めての安曇野。
安曇野野菜スイーツや林檎ナポリタンも
しっかり食べたしわさびコロッケも、
わさびソフトにも満足。
ただやはりこの美術館の印象が強かったようだ。
絵画のようで、卒業と共に遠ざかっていた
絵筆の感触がふわりと浮かび
突然、絵を描きたい衝動にとらわれました。
自分でもこの感覚に驚いています。
忘れていなかった懐かしい思い。
日常に足りなかったスパイスを すみれこさんの写真が
パパッとふってくれました^^
冬に向かう時間を機嫌よく過ごしてくださいね。
日常に足りなかったスパイス!
なんとステキな表現。
たしかにわたしが旅に出たり、
毎日そこらを歩いたりするのも、
その忘れかけたスパイスの感触を
くんくん求めているからかもしれません。
犬みたいに。
どりすさんが絵筆を手にするきっかけに
なれたのならこんなに嬉しいことは
ありません。
絵心のないわたしはひたすら羨ましいです。
つめたい冬にも描くという愉しみが
訪れますように。