今日も夕食を取りながらナダルvsデルボニス戦の第2セットと
第3セットを観ていました。
デルボニスは、度重なるブレークのピンチを凌いでいました。
ですが、ブレークのピンチを凌ぐのに精一杯になっているということは
要は自分から攻められず、逆に攻め込まれることがデフォルトになっていると
いうことですので
この時点で勝つ可能性は低いです。
普通の解説だと、おそらくナダルのプレーを通常通りに褒めつつ
必死に凌ぐデルボニスの闘志の素晴らしさに少し触れるくらいでしょう。
しかし、本日の解説は松岡修造さんでした。
デルボニスが5−5の時にブレークポイントをセーブしつつ、割といいショットが
連続で決まってゲームを取ると
「今、試合の流れは完全にデルボニスに行っています」
「もしこのままタイブレークになることがあれば、完全にデルボニスが有利です」
とおっしゃいました。
(・・・そうかな?)
と、疑問に思いながらそのまま観ていたら
今度はナダルがゲームキープして6−6になりました。
今度は松岡修造さん、こうおっしゃいました。
「先ほどデルボニスが有利だと私は言いました」
「しかし、今のナダルのサービスキープで変わりました!」
「ナダルは果敢にネットに出てポイントを取りました。
この勇気で流れを引き戻しました!」
(・・・変わるの早いな。)
そのタイブレークをナダルが制し、第三セットでナダルが先にブレークすると
修造さん、今度はこうおっしゃいました。
「松岡修造だから言えることがあります」
「私も現役時代ナダルクラスの選手に当たってきましたから、
デルボニスの気持ちはよく分かります」
「ここまで頑張って凌いで、それでも負けそうになると思うんです。
『相手にスーパーショットを決めて欲しい』って。」
「もう自分は負けるって分かっている訳ですよ。だから、
『相手があれだけスーパーショットを放つんだからしょうがないよね』って
思いたいんです」
(・・・そうなの??)
松岡修造さんは、テニスの実力は圧倒的に高いです。
エギジビでのプレーを観た時に、その抜群のセンスの良さに下を巻きました。
一方、解説はその世界観が独特すぎるのか、私の理解が追いつかないのか・・・
あんまりピンと来ないことが多いです。
ただ「負けそうな時には相手にナイスショット打って欲しい」という
発言を聞いて、
この方は、自分自身の弱さに正直なのだなと思いました。
弱い自分を認めて表現できるのは、強さの証拠でもあります。
そして、松岡修造さんは「やれる!できる!」と励ますのが得意技として
知られています。
あの言葉は、弱い自分自身に向かって言っていたんだなと
今日の解説を聞いて、妙に納得してしまいました。
私自身、明後日に練習試合を控えているのですが
なんとなく自信がありません。
なので、今回は修造さんのように「やれる!できる!」と自分を励ましながら
試合に臨みたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
明日も素敵な1日を。