11年前に父は亡くなりました。
私は泣くことはなかったです。本当に冷たい娘です。
亡くなってから母が見つけました、父が思いを綴ったメモ。
「お前も読んでみなさい」と、私が実家に戻って(8年が過ぎました)しばらく経ってから渡されたのですが、今日まで放置されていました。
と言うか、
いつかはこのブログに載せようと少し前から考えていましたが。
父は早くに両親を亡くし、祖父母に育てられ、貧乏だった。
私は父の生い立ちの詳しい事を知りません。
知ろうともしませんでした。
結婚しても、母の実家に助けられ、
父は肩身の狭い思いをしてきたようです。
それすら娘の私は気が付きませんでした。
私は「私がしてあげられることなんか何もないから後悔しない」と思っていたけど、
やっぱり「してあげられること」ってあったんだ、と亡くなった後に気が付きました。
父の愚痴を聞いてあげる、それが唯一娘の私がしてあげられることだったんだ。
ねぇ?
うちの生活レベルって「上・中・下」で言ったらどのレベルだと思う?
と、父に聞いたことがある。
私が十代後半の頃だったか・・・
父の答えは「下の上」
その理由は「子供の出来が悪いから」みたいな。
子供の出来で自分の人生が左右されるなんて、なんて情けない男、と思った私。
今は分かるよ、私がまさに子供の出来に恵まれず苦労させられてる。
おまけに私は離婚してるし。
さ・・・これから、気が向いた時に父の病気との戦いを載せていきます。
日付が無いのでいつ頃のものか分かりませんが、
小さなノート2冊は字がしっかりしているので入退院を繰り返している頃でしょう。
メモで残っている最後の方は・・・・もう線です。
親不孝を詫びるってわけでもありませんが、
たまにしか書かない、でもこのブログを無くしてしまう気にはなれないので、こんな使い方もいいかな、と。