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減圧症増加とダイブコンピュータ・その2



まずは今日の香住から。



左の方に見える、エメラルドグリーンの部分(砂地)と黒い部分(岩場)との
境界線が、いかにくっきり見えるか、で透明度が分かります。
今日は、境界線どころか、ちいさな岩まで転々と見えます。
これは透明度15~20m級です。
昨日も荒れていたにも関わらず、ずっとこんな色でした。
日本海に春濁りはありません!香住の春は透明度抜群なんです!と
いうことを知って欲しいのですが、なかなかうまく伝わりません(^_^;)

大荒れしなければ、明後日の日曜日もこの透明度は大丈夫♪
いな~あながちこの間の4/1ネタがうそではなくなるかもね~。

海にいけない方は、こちらのライブカメラでお楽しみを。
http://www.town.mikata-kami.lg.jp/cgi-bin/odb-get.exe?wit_template=livepc

さて、減圧症増加とダイブコンピュータの続きです。

最近、減圧症が増加している原因として、私が勝手に考えている
もう1点は、浮上速度の速さです。

これは他のダイバーと同船したときによく感じます。
特に安全停止後、5mからの浮上速度がびっくりするほど速いダイバーが
多いです。
意外と語られませんが、非常に減圧症のリスクが高まります。

なぜ速いのか?
すごいフィンキックをして、急いで浮上しているのではなく、
浮力で水面へ持ち上げられている感じが多いようです。

BCやドライの空気が上手く抜けていない、アンカーロープを活用出来てい
ない等、色々ありますが、最近感じるのは「ウエイトの軽さ」です。

水深10m以深で丁度中性浮力を取れるように調整しているのか、
ボートから潜降するのに、無理やり頭から水底に向かって一生懸命フィンキック
しているダイバーの多いこと。
そして案の定、安全停止後、5mからの浮上が吹き上げられるように、
キックせずに浮上している。
これは減圧症以外でも非常に危険です。

私達は5M以内のダイビングを楽しむことが多いこともあり、
「残圧50の時、BC抜いて5M以内で中性浮力が取れること」をひとつの
目安にして適正なウエイトをご提案しています。

しかし、ボートダイブ中心のダイバーは浅場の浮力に無関心な方が多く、
また未だにウエイト軽い=上手でかっこいい、という誤った風説も
あり、軽めに調整している方がよく見受けられます。

私も昔そうだったように、キャリアの浅いイントラが、必要以上にウエイト
軽量化を求めて自分で失敗するのは、まだかわいいとしても、ダイビング雑誌の
ライターが堂々とスキルアップと称して書くのは、一般ダイバーに誤解を与える
から止めて欲しいと常々思います。

「オーバーウエイトは悪!」と書くのと同じぐらいの分量で「軽いウエイトは悪!」
と書かないと誤解を招きます。
一雑誌ライターが書くうすっぺらい内容が、ダイビングスキルの基本みたいに
なっていますが、ダイバーやイントラのみなさんはすべてを鵜呑みにせずに、自分の頭や
経験で考えてみてくださいね。
それにしても有能なライターやイントラほど、すぐに連載が切られてしまうのは
なぜ?

さて、話を戻し、今回TUSAが出したダイブコンピュータIQ850は、
従来のダイブコンピュータが表示する減圧理論の限界をあぶり出し、
疑問を投げかけた、と言う意味では非常に価値があると思います。

ただ、ダイブコンピュータがいくら進化しても、根本である私達の指導
システムやダイバーの意識が変わらなければ、減圧症は減らないのではないか、
と思います。

少なくとも、これをご覧のサンマリンゲストには減圧症になって欲しく
ないので、あえて極論で書きますが、減圧症予防のためには下記のこ
とを守ってもらえれば、大丈夫です。
・1日午前1本、午後1本の2ダイブ以内で楽しめる計画をする。
・3ダイブやるときは念には念を入れて、事前に慎重すぎる減圧計算をすること。
・ダイブコンピュータの設定(3~5段階出来る)を厳しい設定にしておく。
・5mからの浮上は、4mで1分、3m1分、2mで1分、1mで1分
STOPするくらいの気持ちでゆっくりと。
・潜水時間は、タンク残圧に関わらず控えめに。
・最大水深は18m以内で。
・平均水深は10m以内で。
・10m超える計画はすべてディープダイブの意識を持つこと。
・体調管理・水分補給を3日前くらいから入念にすること。
・他の人が大丈夫だから、自分も大丈夫と考えない。
・以前大丈夫だったから、今回も大丈夫と考えない。

これらのことを安全義務としてやろうとすると、堅苦しい感じですが、
決してそうではなく、浮上中もゆっくりあがった方が浮遊感や
中層からの景色をより楽しめるし、水深浅い方が明るくて魚多いし、
余った時間で陸上から見る美しい景色を楽しんだり、風や海の匂い
を感じたり。

決して、水中を潜っている時間だけがダイビングの時間ではありません。

また、余裕をもった1日することで、1本1本のダイブがより充実するメリットも
あるのです。

・・・・・・
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コメント一覧

さん
うあ~!!ガチャさん!!まさに!!
打ち合わせもしてないのに気が合いますな(笑)


でも最近人気があるんですよぉ。
みんなの師匠なんですよぉ。
そんなこといったら館石本に怒られますよぉ。
ガチャ
某雑誌の「●しょう」と呼ばれているヒト・・・なんか自分のダイビングスタイルと違うなぁ、と思ってたんだよねぇ。
一度、大瀬で(水中)で会ったことがあって、前を横切られたと言うか・・・まあ、多少はそういうこともあるけど、深度変えるとかできないのかなぁ、と思ったり。フィンキックで、フィンがぶつかりそうになったり・・・

何者なんですかね?
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