レギュレータ呼吸の基本はスノーケル呼吸
2010-10-25 11:51:45
こんにちは。
サンマリン楢崎です。
ダイバーのみなさまの大きな関心事として、エアーの消費量に関することが
あるかと思います。
意外かもしれませんが、水泳を本格的にやってきた方ほど、
最初の間、エアー消費の早い方が多いです。
これは水泳独特の、浅くて早い呼吸法が、身体にしみついているからなのです。
ダイビングではまったく逆で、深い呼吸をすることにより、体内の換気をよくして、
呼吸の回数を少なくする、というのがエアー消費を長くする一つのコツなのです。
でも、そのような深い呼吸をする、というのは意外に難しいものです。
そんな時は、まずスノーケルでの呼吸をマスターするのがおすすめです。
スノーケルは、完全に自発的に呼吸しなければなりませんし、
パイプの長さが30cm以上あるので、しっかりと息を吐き切らなければ、新鮮な
空気を吸うことができません。
「スノーケルでの呼吸は、しんどくて苦しいから嫌い!」という方は、レギュレータも効果的に
深い呼吸できていない可能性があります。
スノーケルの場合、短時間や水面を浮いているだけなら、どんな呼吸でも特に
問題はないのですが、
長距離や長時間、また負荷のかかる場合には、効果的な呼吸法ができているか
どうかで疲労度や呼吸の苦しさが大きく変わってきます。
深い呼吸の根本的なコツは「肺の空気をすべて吐き切る」ことです。
ゆっくり吐くのが難しかったら、一気にたくさん吐いても構いません。
それからさらにゆっくり吐くようにしてみてください。
吸うのはその反動に任せておけばOKです。
スノーケルで、深い呼吸を意識しながら水面を一定のリズムで長距離泳ぐ、
というのは、良いスクーバ呼吸を作るために、最も効果的な練習法です。
当店では、ある程度慣れてきたダイバーさんには、ファンダイブでも
スクーバ全装備を背負ってのスノーケル水面移動をよくやります。
ホームグラウンドの日本海・香住では、200~300mほど水面移動することは
普通で、ゲストさんは当たり前のようにこなされていますが、ココだけの話、
そんなポイントは世界中探してもほとんどありません(笑)
しかし、この水面スノーケル移動が、知らず知らずの内に、
非常に役立っているのです。
ただ、全装備での水面移動は、リスクも大きいです。
スノーケルに水が入れば、水を飲み、溺れに直結します。
実際に水面移動時のトラブル例もよく聞きます。
BCによる浮力確保をしっかりして、視線を前に保ち、それでも不安な場合
は右手にレギュレータを持ちながら泳いで下さい。
そして必ず、信頼できるダイブマスターやインストラクターの下で行って下さい。
水面移動中は、注意して見てくれているので、水を飲んだとしても、
すぐにフォローしてくれますよ。
ぜひ、スノーケルも積極的に活用して、良いレギュレータ呼吸を身につけて
下さいね。
さて、深い呼吸がいいのは分かっているけど、
それでは究極の中性浮力やホバリングができないのでは?
と思われている中級ダイバーさん、それは大きな誤解です。
上級者さんは、ゆっくりしたふか~い呼吸で見事にホバリングしていますよ。
それについては、またいつか(^^)/
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