●あえて安藤美姫ではなく村主章枝をおすワケ

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　何も今回の村主の順位が日本人の中で一番上だったからという結果をうけての後出しジャンケン的便乗ではない。
　ピンクパンサーの音楽にあわせて演技をする彼女を見てピピっきたのだ。彼女にあって他の日本人選手にないもの。それはあの細さ。
　伊藤みどりや渡部絵美ちゃんほどではないにしても（失礼）、やはり日本人は下半身ガッチリ型が多い。
　“いかにもハッピー顔”のミキティと較べると“泣きっ面にハチ顔”な村主だが、顔なんて芸術点とはかんけーない。仮に関係あったとしても毛唐に東洋人の顔なんてわかんないんだし。逆にパーツが大袈裟な村主のほうがむしろ“舞台向き”。遠目で生えるルックスというもの。
　そして、なによりミキティの演技はスポーツに見えたが、村主のそれはまさしく“踊り”だった。文字通り雌豹の舞。
　もちろんミキティの四回転にも期待はあるが、あれは例えるなら石井一久や五十嵐亮太の剛速球。ストライクとれなきゃ意味がない。それに若いからいずれなんとかなるんじゃない？という安心感もあるのであえていちばんに応援はしない。ほとんどフジっ子状態だしね。ほっといてもメディアあげてとりあげるんだろうし。
　でも昨日の村主の演技終えたあとの「日本人ダブル表彰台なるか？安藤・荒川」ってテロップはないんじゃない？その時点で村主暫定とはいえ首位だったんだし、その後の強豪が全員激しく転ぶとも限らないんだし…。
　どうせトリノの後は真央ちゃんも出てくるし、今は村主章枝に注目していたい。冷静に自己分析できる彼女の性格はマリナーズの長谷川に通じるものがあるような気がして、ベテランだからこそつかみとれるかもしれない“なにか”にも期待感がある。…って全部、例えは野球かよ！と自分に突っ込んでしめてみる。