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A healthy Kwan could have won gold
【San Jose Mercury News】
(ミシェル・クワンなら金獲れた)
ちぇっ
「~たら、~れば」で言うならこっちも言わせてもらうぜ。もし浅田真央が出てたら日本のワンツーフィニッシュだったぜ。ヘタすりゃ金・銀パールプレゼント…ぢゃなかった金・銀・銅独占もあったかも…だぜ。
Kwan never fell flat on the ice in the Olympics, the way Sasha Cohen and Irina Slutskaya did Thursday night. Kwan usually provided more drama and flair than the conservative, careful performance we saw from gold medalist Shizuka Arakawa.
(クワンはコーエンやスルツカヤがしたみたいにオリンピックでコケたことがないし、演技は荒川よりもよっぽどドラマチックだ。)
Under the old system, skaters were badly punished for clumsy falls. But, this year, four of the six medalists in men's and women's skating fell and still ended up being rewarded.
(転倒は古い採点システムの下では大きな減点だったが、新ルールの本大会においては男女6人のメダリストのうち4人までもが転倒している。)
と結局、女子の3人のメダリスト全員をコケおろしつつ、その原因を新採点システムと批判する。
Nicks blamed the mediocre performances on the new scoring system, which forces skaters to cram so many elements into their programs.
(コーエンのコーチは選手がワザを詰め込まざるを得ない新しい採点システムの下では演技がつまらないものとなると批判した。)
Arakawa becomes the first gold medalist in 12 years to win without a triple-triple combination. She said she didn't want to take the risk.
(荒川は最近12年間で3回転×3回転のコンビネーションジャンプを飛ばずして金ほをとった初めての選手だ。彼女は危険はおかしたくないといっていた。)
スピードスケートでひたすら最後尾にいて先頭集団がコケるのを待っていた…まるで荒川の演技がそんなだったといわんばかりの論調。
荒川だって後にまだスルツカヤなどが控えてたことを考えれば、3回転×3回転を3回転×2回転に変更したことはある種の賭けだったハズ。つまりリスクはおかしているんだ。
それに、決められた制約の中で最大限の表現した荒川の演技は賞賛に値する。例えば直接得点に結びつかないからとしばらくは封印していたイナ・バウアーをいれたことで結果として観客を楽しませ魅了したぢゃないか。全世界に中継さけたあのスタンディング・オベーションが何よりの証拠だ(その中にはあのカタリーナ・ビットもいた!!)。
ちゃんと見るべきところをみているAP通信の記事も紹介。
Arakawa landed five triples, three in combination, and her Ina Bauer -- a gliding lean-back move, which she performed directly in front of the judges -- was particularly brilliant.
(荒川は5回の三回転ジャンプ(うち三回はコンビネーションジャンプ)をきめた。なかでも審判席のすぐ前でやってみせたイナ・バウアーはことさら素晴らしかった。)
いつもいつもいつも白人主導、欧米主導で競技運営を牛耳ってるんだから、ルール変更にツッコミいれてんぢゃねーよ…っていう。
まぁ、日本人が数少ない金をとるとよくルール変わるからまた変わるかもね。
いままで日本人はスキージャンプ、平泳ぎ、背泳ぎ、バレーボール、モータースポーツ…等々と様々な競技でルール変更という名のバッシング受けてきて、いい加減もううんざりだけど、フィギアに関してはどうこようとへっちゃらだ。
だってバンクーバーでは浅田真央もいるんだから。
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まあ、テメエの国でオリンピックやるときは、さんざん有利な判定をあおっておいて金メダルを強奪している国ですから、何を書かれようと知ったこっちゃありませんが(笑)。公民権運動家のジェシー・ジャクソン牧師が「いい白人もいれば悪い黒人もいる」と言っておりましたけど、まさにアメリカのジャーナリストも「玉石混交」で、同じ新聞社でも名記者もいればアホな記者もいるわけです。
玉木正之さんもご自分のサイトで、こんなことを書いていらっしゃいますね。
「アメリカNYタイムズ紙に『荒川は卑怯なメダリスト』という記事が掲載されたとか。この記事についてどう思うかと訊かれたので『トゥーランドットも知らんアメリカ人の単なるイチャモン』と答える。NYタイムズはかつてベーブ・ルースが大活躍したときに『ホームランなどという野手の手が届かない打球を打つのは卑怯』と書いた新聞。日本人はアメリカ(や中国)が何を言おうと気にする必要はない。美しいものは美しい。素晴らしいものは素晴らしい。勝ったものは勝った」
まあこの記事を書いたNYタイムズの記者にとっては、荒川の素晴らしい演技も、日系の悪役レスラーだったグレート東郷と同じにしか見えないということでしょうか。お気の毒ですね。早く目の手術を受けるべきでしょう(笑)。
今後ともよろしくお願いいたします。
コメント&トラックバックありがとうございます
へぇ
そんな記事がのったんですか
NY Timesは日本でも「A Night of Nerves Is Settled on a Turn of Elegance」という見出しの記事が紹介されてたので好意的なんだって思ってましたが、オンライン版にはないコラムとかですかね。まぁ、バリバリネオコンなコラムニストもいるくらいですからあったのかもしれませんね。
こちらこそ今後ともよろしくお願いいたします
【追記】:
もしやと思って
「A Night of Nerves Is Settled on a Turn of Elegance」というNY Timesの記事
念のためアクセスして読んでみました…↓
http://www.nytimes.com/2006/02/24/sports/olympics/24skate.html
が
これも、実はとても好意的と呼べるもんぢゃなかっですね
木村太郎が夕方のニュースでオレはアメリカ通だとばかりに自慢げに見出しだけ紹介してたんでダマされました。
it was not the transcendent gold medal performance the Olympics often produces. So, ultimately, this competition will be remembered as much for who did not grab the gold medal as for who did.
その演技は五輪でしばしば行われた卓越したパフォーマンスではなかった。言ってしまえば、この競技は誰がメダルをとったかではなく、誰がメダルを逃したかということで記憶されることになろう。
ある意味、San Joseよりも腹がたちますね…
(ついでに知ったかぶりの木村太郎にも)
※追記で投稿し直しましたが前半の投稿は2006-03-04 19:23:52でした